9月7日、金沢訴訟第49回口頭弁論が金沢地方裁判所で行われました。
雨上がりの蒸し暑い空の下、原告・サポーターらは金沢城石川門下に集まり、横断幕を掲げて裁判所まで行進して入廷しました。
法廷では最初に、北陸電力が裁判の内容を秘密裏に録音していた問題で、原告弁護団の鹿島弁護士が被告側代理人を追及しました。
被告代理人に対して、原告弁護団からは二度質問書を送っています。「原発訴訟の際に録音していたのか」という質問に対しては「データがないので、やっていたかどうかわからない」という回答でした。北電社員に聞けばすぐわかることなのに、法廷でも代理人は「わかりません」と繰り返すばかりでした。しかし鹿島弁護士の執拗な追及に、最後は「この裁判でもやっていたことは否定できない」と言わざるを得ませんでした。
実際は新聞報道されているように、電気事業連合会からの要請で「できるだけ詳しく」報告するために秘密録音をし、それを各社で共有していたようです。
続いて、落合 紅さんが第三次原告としては初めての原告意見陳述を行いました。落合さんは小学生だったころの珠洲原発建設闘争の思い出を語り、推進派と反対派に町が割れてしまったこと、電力会社からの怪文書に対する母親の毅然とした対応などを、「とてもいい社会勉強になりました」と振り返りました。
そして2024年の能登半島地震のときの経験を述べて、もし原発が建っていて事故が起ったら、「かろうじて建っている家も窓が割れたり戸が閉まらなくて外気を遮断できません」、「避難所が開くまで、私たちは全員被ばくしていたはずです」と断言しました。
落合さんは最後に、「能登で安心して暮らしたい、子供たちに能登に帰ってきてと言いたい、この先も能登を誇りに生きていくために」一刻も早く志賀原発の運転を差し止める判決を出すよう求めました。
この陳述の後には、傍聴席から万雷の拍手が起りました。
次に今回原告側が提出した第66準備書面について、石黒弁護士がパワーポイントを使って要約陳述しました。石黒さんは北陸電力が原発周辺の断層に関する評価を誤り続けており、その評価は信用に値しないことを具体的に指摘しました。
閉廷後、原告・サポーター、弁護団は県教育会館で報告集会を開催しました。

次回の口頭弁論は2027年1月29日(金)午後2時から開かれます。


※北陸中日新聞9/8(左)、朝日新聞9/9(右)