志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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2017年11月21日
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証人申請が却下され、結審…大飯控訴審

11月20日、大法廷に入りきれなかった多くの支援者が裁判所正面で「審議を打ち切るな!」「原発より命が大事!」と雨中のシュプレヒコールをあげる中、午後2時より名古屋高裁金沢支部において、大飯原発差止訴訟控訴審の第13回口頭弁論が行われました。

原告側は第34~42の8本の準備書面を提出するとともに、山本孝弘さん(産総研活断層・火山研究の総合主幹…一審で被告が依拠した論文に重大な問題が含まれると指摘)および石井吉徳さん(地下構造の物理探査の専門家…関電の分析結果について、現在主流である三次元探査でなく、古典的な二次元探査であり、合理的でないと主張)のお二人の証人喚問を求めました。
これに対し裁判所は10分間の合議を経た後、いずれの証人も却下し、裁判長は審理の終結を宣言しました。原告の海渡弁護士が裁判官の忌避を申立てましたが、「簡易却下」され、閉廷しました。

その後金沢弁護士会館で行われた記者会見・報告集会で中嶌原告団長は「私は今、言葉を失っている。裁判所は関西電力のサーバント(召使い)に成り下がったのか」と嘆息しました。
また島田弁護団長は「裁判長は安全性に関して何も審査するつもりはないと宣言したようなものであり、フクシマ事故の経験をふまえて二度と原発事故だけは起してはならないという国民の意識をどれだけわかっているのか、怒りをこめて問いかけたい」と訴えました。
※左は朝日新聞(11/21)、右は北陸中日新聞(同)

原告および被告の準備書面、意見陳述書などは「福井から原発を止める裁判の会」ホームページ http://adieunpp.com/judge/kousai.html をご覧ください。

2017年10月3日
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口頭弁論が行われました

第24回口頭弁論が金沢地方裁判所で行われました。

今回の原告意見陳述は福島からの避難者であり、副団長でもある浅田正文さん。
浅田さんは今年7月に一時帰宅して空間線量を測った際、立入禁止区域(大熊町)より避難指示が解除された自宅(田村市都路町)の方が線量が高かったり、避難指示がなかった福島市内の線量が立入禁止区域とほとんど変わらなかったりしたことにふれながら、今でも第一原発からの距離に基づいてチグハグな指示が出されている実態を指摘、避難生活をしている自分が「自己責任」「過剰避難」と批判される〈やりきれなさ〉など、事故から6年半の実態を訴えました。
そして、裁判の引き延ばしをはかる被告北陸電力の言い分は、フクシマの現実を見ない虚(うつ)ろな主張であり、1999年の臨界事故隠しを見ても、昨年の雨水流入事故を見ても、同社には根本的に安全文化がなく、原発を動かす資格も責任感も倫理観もない、と陳述しました。

今回原告弁護団は裁判所に「即時結審を求める意見書」を提出しました。前回被告北陸電力が主張した「敷地内断層がどの程度ずれ動くことによって重大事故対策が機能しなくなるのか、具体的機序について立証すべきだ」などの主張についてことごとく論破するとともに、判決の機は十分熟しており、何年先になるかもわからない適合性審査の結果を待つことは、司法の役割を放棄するに等しいと主張し、次回期日で結審するよう求めました。

これに対して裁判所は、有識者会合の評価書の中にある北陸電力に対する「宿題」にこだわり、追加調査や資料の提出がどうなっているのか、これまでどういうことをしてきて今後どうなるのかを見てみないと判決は下せないとして、北陸電力にその「工程表」を示すよう求めました。
原告弁護団は裁判所に対して、被告に求める内容をもっと明確にし、書面提出の期限を切るよう主張しました。
最終的に、次回口頭弁論(1/22)の1週間前に北陸電力が「工程表」を提出し、次々回期日(3/26)に裁判所が審理の方針、今後の見通しなどを原告被告双方に伝えることになりました。

3人の裁判官が揃って交代してから半年、前回弁論からも約3ヶ月が経過しました。この間裁判長は原告被告双方から提出された準備書面を読みこなして訴訟の「全体像」を把握し、結審できるかどうか、できないとすれば何が足りないのかを見通した上で具体的な指摘や要請があるのだろう。そう私たちは思っていましたが、裁判の行方は残念ながら未だ不透明だと言わざるをえません。

口頭弁論終了後、金沢弁護士会館2階ホールで報告集会が開催され、原告・サポーター、弁護団、マスコミ関係者など60余人が参加しました。

・次回口頭弁論…2018年1月22日(月)午後2時~、次々回…3月26日(月)午後2時~

左朝日新聞(10/3)
右北陸中日新聞(同)

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2017年7月11日
by ok
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第23回口頭弁論が行われました

梅雨の晴れ間、32℃を越える暑さの中、金沢地方裁判所で第23回口頭弁論が行われました。

私たち原告団は予め多くの原告・サポーターに「7月10日は原告とサポーターで法廷を超満員にし、新裁判長に私たちの強い決意を示しましょう」と呼びかけました。それに呼応した多くの仲間が法廷を埋め尽くした中で、午前11時裁判が始まりました。

最初に原告意見陳述を行ったのは北野原告団長。
北野さんは1991年ごろ、北陸電力が珠洲市内で配布した数百万部のチラシのほんの一部をPP画面で示しながら、当時の津波想定がわずか2mだったことを紹介しました。これはちょっと海が時化たら超えるような高さです。
志賀原発はその程度の知見で建設された原発であり、敷地内断層の調査しかり。社員の安全意識も雨水流入事故を見れば津波想定2m時代と変わらないと指摘しました。
また、志賀原発は「福浦反対同盟」や「赤住を愛する会」などの反対運動によって用地買収が難航し、3回も変更を迫られた挙げ句、最終的に絶対建ててはいけない現在の場所に建ててしまったことを明らかにしました。
さらに北野さんは、「有識者会合が全会一致で敷地内断層を”活断層の可能性を否定できず”としたところで勝負はついている。今後敷地内外の断層の活動性や相互の関係について議論するのは自由だが、それはこの法廷でなく学会でやっていただきたい」と突き放しました。福島第一原発事故の経験にふまえず、そこから教訓を汲み取ろうとしない主張に付き合うことは時間の無駄だと述べ、早期結審、そして歴史の検証に耐えうる判決を出すよう新裁判長に求めました。

続いて原告弁護団の宮本弁護士が更新弁論(新たな裁判官にこれまでの審理経過を理解して正しい判断をしてもらうため、主張の要点をあらためて説明すること)を行いました。
宮本さんはS-1、S-2・S-6断層が示している地形を図示し、断層の上に堆積している地層の変位・変形を見ることにより、この断層の活動性を判断できることをわかりやすく解説しました。

これに対して被告北陸電力は審理は未だ尽くされていないとして2通の書面を提出するとともに、これまでにない長い弁論を行いました。
第一に、有識者会合の評価書は信用できないとして、6人の専門家による9通の鑑定書を提出し、専門的な知見と評価書は違う、と主張しています。
第二に、原告が敷地内に活断層があると言うなら、そのためにどのようにして放射能が漏れてどのようにして住民に影響が及ぶのかを立証すべきであり、それがない限り原告の言い分は認められない、としています。
第三に、志賀原発は新規制基準の審査に通っていないのだから、運転はできない。運転のメドが立っていないのに何で運転差止めの裁判ができるのか、と言っています。
第四に、敷地内断層の評価はあくまで原子力規制委員会の審査の場でなされるものであり、そこで初めて活断層があるかどうか、原発を動かしていいのどうかということが審査される。それまでは裁判所の判断を待つべきだ、と主張しました。

これに対しては、被告代理人の前に陳述した岩淵弁護団長が的確に論破しています。
われわれ原告団は有識者会合の評価書を最重要の証拠として裁判所に提出しました。日本を代表する活断層の専門家があの断層は活断層だという結論を出したからには、適合性審査を受ける以前にもうアウトです。福島原発事故以後の新規制基準では、直下に活断層があったら原発は作れないルールです。ルールに反した事実があるのなら、どれだけ放射能が出て、誰にどう影響を及ぼすかは、原告が立証する必要はありません。
また、運転の展望がないから差止めの訴えができないというのなら、規制委員会の審査が通ってからでないと裁判ができないという、極めておかしなことになります。

裁判所は次回日程を10月2日(月)午後2時30分~として閉廷しました。
私たち原告団は引き続き早期結審・判決を求めて法廷内外での活動を強めていきたいと思います。

口頭弁論終了後、金沢弁護士会館2階ホールで報告集会が開催され、原告・サポーター、弁護団、マスコミ関係者など80余人が参加しました。

 

左は朝日新聞(7/11)、右は北陸中日新聞(同)

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