志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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金沢訴訟口頭弁論が行なわれました

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10月24日、第38回口頭弁論が金沢地方裁判所205号法廷で行われました。

午前中の小雨が止んで秋晴れの空の下、原告・サポーターらは午後2時に石川門下白鳥路入口に集まり、横断幕や原告団旗、アピール板を掲げて裁判所まで行進しました。
前回同様全席が先着順となり、コロナ禍なら全員が入れなかった(弁護団)ほどの原告・サポーター、支援者らが傍聴しました。

今回原告意見陳述を行ったのは半沢英一(石川教育総研共同代表)さん。
半沢さんは「原発に御用学者の防御壁」という名句を披露し、「今後一番危険なのは、地球上有数の地震地帯に老朽原発が林立する日本ではないか」と指摘しました。そして「今脱原発を選択できなかったら、忘れたころに第二の大原発事故に見舞われ、回復不能のダメージを受ける」。ひょっとしたらその大事故は「なかったとされた断層が動いて志賀原発が全壊し、拡散された放射性物質で能登半島一円が人の住めない場所になるというものかも知れない」と予測し、裁判所に「形式的な作文ではなく、現実に即し歴史の批判に耐えうる判決」を求めました。

被告北陸電力は、今月13~14日に行なわれた原子力規制委員会による2回目の施設内・周辺の断層調査について報告しました。北陸電力の説明に対して「大きな異論は出なかった」などと都合のいい部分のコメントを引用しながら、今後審査会合で議論される予定だと説明しました。

これを受けて裁判長は今回も「規制委員会の判断を待つ、という審理方針を変更する必要はない」とあらためて表明して次回日程を決め、この日の弁論は約17分で終わりました。

口頭弁論終了後、原告・弁護団は北陸会館5階ホールで報告集会を開催し、サポーターと支援者、マスコミ関係者など約40人が参加しました。

その中で北野原告団長は、GX(グリーントランスフォーメイション)実行会議で示された「原発再稼働の加速、運転期間の延長、新型炉などの新増設」を目指す岸田政権の方針を徹底的に批判しました。そして、長引く裁判の間に志賀原発が再稼働されることのないよう、周辺自治体と意見を交わしながら、今の防災計画では住民の安全は到底守れないことを明らかにし、近辺の市町が再稼働の同意権を獲得するために声を上げることを促していきたい、と訴えました。
また富山から参加した富山訴訟原告団長の和田さんは、「裁判長の見解は間違っている」と指摘するなど富山訴訟の熱いやりとりを紹介しながら、次のヤマ場での支援を訴えました。

次回の口頭弁論は来年2月9日(木)、午前11時から開かれます。

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