志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

〒920-0024 金沢市西念3-3-5 フレンドパーク石川5F TEL (076)261-4657

2019年8月2日
by ok
0 comments

第28回口頭弁論が行われました

8月1日(木)午後2時、金沢地方裁判所で口頭弁論が開廷されました。

法廷ではまず、原告の和田美智子さんが意見陳述を行ないました。
和田さんは、富山県八尾町の山里で化学肥料や農薬を使わずに米や野菜を育てています。自分の食べ物は自分で作る、彼女の「原発イラナイ」の表現は、百姓をすることです。
1986年のチェルノブイリ原発事故の放射能汚染をきっかけに、安全、健康な暮らしは一人一人の配慮だけでは実現できないことに気づいた女性たちが行動し始めました。そのころ富山・石川のネットワークの中心にいた和田さんは、志賀原発建設予定地で体を張って反対運動をするじいちゃんばあちゃんたちと交流を重ねた経験を語りました。
和田さんは、もし大事故が起ったら、人や自然に対して深刻かつ修復不可能な危害を及ぼす志賀原発は今すぐ廃炉にしていただきたい、と強く訴えました。

続いて「進行協議」に入りました。まず被告北陸電力の代理人が規制委員会の適合性審査の進捗状況について説明しました。それによれば、陸域、海岸部、敷地周辺それぞれの断層の調査結果を8~10月末をメドにまとめ、9月以降、順次規制委に説明するということです。断層の活動性についての結論がいつごろ出るのか、未だにわかりません。
原告弁護団からは「有識者会合の評価書が出てから3年経っても審議中で、いつ終わるかまったくわからない。これでも、規制委の判断を待つという方針は変わらないのか」と追求しましたが、加島裁判長は「基本的に審理方針は変わらない」と繰り返しました。
一方、「規制委の判断を待つ」と言いながら、審査会合がどのように進められるのか、「結論」がどのように示されるのか、裁判長はまったくわかっていなかったようです。「審査会合の最終結論の前に、まず敷地内断層についての判断が出されると認識している」という被告弁護団の発言に対して、「その判断はどのような形で表明されるのか」「われわれに理解できるのか」などと問い質し、傍聴席からも焦っている様子が見て取れました。
あれはまさか、「自分が判決を書かなければいけないのか」という「焦り」ではなかったのか?それが杞憂(きゆう)であることを祈ります。
最終的に、次回の口頭弁論は11月21日(木)午後1時10分~と決まりました。

口頭弁論終了後、北陸会館5階ホールで報告集会が開催され、原告・サポーター、弁護団、報道関係者など50余人が参加しました。

2019年6月19日
by ok
0 comments

株主差止め訴訟―富山地裁に提訴

6月18日(火)、志賀原発株主差止め訴訟原告団が富山地裁に提訴(訴訟を起す)しました。

午後2時より、富山県弁護士会館3Fホールに原告・サポーター・弁護団、報道関係者など約60名が集まり、「富山訴訟原告団結成集会」が開催されました。
集会ではまず最初に、金沢訴訟の北野原告団長があいさつしました。北野さんは金沢訴訟の経緯に触れ、現在の加島裁判長の下で「原子力規制委員会の判断を待つ」という審理方針が示され、裁判が滞っていること、その状況を打破するために、弁護団から「北陸電力のお膝元での株主による」富山訴訟が提案されたことを明らかにしました。
次に弁護団の岩淵弁護団長のあいさつがあり、その後原告団が紹介され、それぞれ決意を述べました。原告団は富山・石川の8名で構成され、うち4名が富山訴訟で初めて原告になった方々です。役員には原告団長に和田廣治さん、副団長に川原登喜のさん、事務局長に清水哲男さんが推薦され、満場の拍手で承認されました。

結成集会の後、原告・サポーター・弁護団は「活断層上の志賀原発を廃炉に!再稼働は認めない!」の横断幕を掲げて富山地方裁判所まで行進し、訴状を提出しました。

 

株主差止め訴訟原告団結成・提訴声明

 

 

 

                                                                      

 

富山新聞・朝日新聞富山版・北陸中日新聞(6月19日付)

※クリックすると拡大します

 

 

 

2019年4月23日
by ok
0 comments

13ヶ月ぶりに口頭弁論

4月22日(月)、実に13ヶ月ぶりに第27回口頭弁論が金沢地方裁判所大法廷で行われました。統一地方選開票翌日にもかかわらず多くの原告・サポーターが詰めかけ注視する中で、午後1時半に開廷されました。
冒頭、加島裁判長が発言する直前に、傍聴席から「裁判所のサボタージュを糾弾するぞ!」という「野次」が飛びました。裁判長は「静かに」と制しましたが、あれがまさに原告・サポーターの率直な心情です。

法廷ではまず、原告を代表して原告団事務局の岡崎真一さんが意見陳述を行ないました。岡崎さんは、3.11福島原発事故で原発神話(「原発は安全」、「コストが安い」、「クリーン」など)がいずれも崩れ去ったことを指摘し、経済的優位性がなくなっても原発にしがみつく安倍政権を、「それでもなお原発にこだわるのは、排出し続けるプルトニウムからいつでも核兵器を作れるという安全保障上の『抑止力』に期待しているからではありませんか?」と厳しく批判しました。
そして裁判所に対して、「行政に追随することなく、自らの真摯な判断に基づいて早期に運転差止めの判決を下す」ことを求めました。
昔地元のアマチュア劇団で芝居をやっていたという岡崎さんは、言葉の使い方、抑揚、間の取り方が絶妙で、決して声高に叫ぶことなく、裁判官に切々と訴えました。

この間一向に弁論を開こうとしなかった金沢地裁は、原告弁護団の「期日指定」の申入れを受けて昨年12月、「期日指定にあたっての準備事項」という文書を原告被告双方に送付しました。その中で、被告北陸電力に対しては「規制委の審理状況の報告」を求め、また原告被告双方に対して「函館地裁の判断枠組の当否と、同判決を志賀訴訟に適用することの当否」について検討するよう求めました。
函館地裁判決(2018/3/19)とは、青森県大間原発について、「規制委の審査が続いており当面稼働しないので危険性はない」と住民側の請求を棄却した判決です。原告弁護団は第55準備書面を提出して、この判断枠組自体が間違っていること、またこの判決を志賀原発に適用することは不当であることを主張しました。
函館地裁の判断枠組は、①行政訴訟と民事訴訟を混同している、②本裁判と仮処分を混同して実質的に「切迫性」を要件としている、③規制委の審査後に差止判決があっても重大事故を防げない可能性がある、という意味で不当な判断です。また、未だ建設途上で動かしたこともない大間原発と違って、志賀原発は長期間稼働した歴史があり、今も核燃料(使用済燃料も)が敷地内にあります。加えて、規制委有識者会合の(断層に活動性があるという)判断もあり、大間原発と同様に論じるのはおかしいのです。

原告弁護団としては即時結審を求めるのが筋ですが、前回「規制委の判断を見守る」という裁判所の審理方針が出た以上、次の弁論期日で、少しでも追い詰めて結審に近づけようと、最終的に次回の期日提案(8月1日)を了承しました。

口頭弁論終了後、北陸会館5階ホールで報告集会が開催され、原告・サポーター、弁護団、マスコミ関係者など60余人が参加しました。

←北陸中日新聞(4/23)
 ※クリックすると拡大