志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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2023年8月20日
by ok
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汚染水放出に対する緊急アクション

8月19日、原告団は石川県平和運動センターや社民党石川県連、さよなら!志賀原発ネットワークなど4団体とともに「ストップ放射能汚染水!!緊急アクション」を実施しました。
午後1時半、金沢市武蔵ヶ辻の「近江町交流プラザ集会室」に集まったのは各団体の構成メンバーや市民ら約90名。用意した座席が足りなくなり、急遽イスを追加して対応しました。

第一部は汚染水問題の学習会。東京から来ていただいたNPO法人原子力資料情報室共同代表の伴 英幸さんが「海洋放出の問題点」と題して、海洋放出がダメな理由を徹底解説しました。
この8月下旬にも、政府と東京電力は取り除くのが困難な放射性物質が残っている汚染水をALPS処理し希釈して海洋放出=海洋投棄する方針です。「関係者の理解なしには、いかなる処分も行なわない」という文書による約束を反古にし、福島県漁連をはじめ全国各地、近隣諸国や太平洋諸国からの反対の声を無視して強行しようとしています。
私たちはこの学習会で、汚染水が発生するメカニズムや、政府が海洋放出する方針を決定した経緯、そしてトリチウムの生体濃縮の可能性や内部被曝の危険性について学びました。また地下水や雨水の浸入を止めて大型タンクに保管する案や、モルタルで固化するなどの代替案があり、海洋放出以外にも汚染水処理の手段があることを知りました。
集会では最後に、原告団の笹川榮子さんが「集会アピール」(下記参照)を提案、満場の拍手で承認されました。

学習会を終えた参加者は午後3時40分から、近江町市場前の交差点で「街頭リレートーク」を行ないました。マイクを握った有志が数分のトークをつないで海洋放出の問題点や危険性を訴え、他のメンバーは横断幕やメッセージボードを掲げ、「処理水」=汚染水の海洋放出に反対するチラシを配布して行き交う市民や買い物客にアピールしました。











2023年6月30日
by ok
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北陸電力株主総会で株主提案

6月28日、北陸電力の株主総会が開催されました。
原告団の株主メンバーは「北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会」の仲間と連携して会場に入り、2本の会社議案について修正動議を提案するとともに、「志賀原発廃炉本部の設置」など5本の株主議案を提案しました。
総会開催中、株主でないメンバーは富山県平和運動センターの仲間と一緒に、同本店前でアピール行動を行ないました。

↓北陸中日新聞(6/29) ※クリックすると拡大

 

2023年6月2日
by ok
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金沢訴訟―やっと裁判が動き出した

6月1日、第40回口頭弁論が金沢地方裁判所205号法廷で行われました。
夏の暑い日射しの下で、原告・サポーターらは午後1時半に石川門下の白鳥路入口に集合し、横断幕やアピール板を掲げて裁判所まで行進しました。

今回原告意見陳述を行ったのは羽咋市議の浅野俊二さん。
志賀原発から十数キロの柴垣で生まれた浅野さんは、原発工事が始まってからの柴垣海水浴場やキャンプ場、民宿の変わりようを語りました。また志賀原発建設当時の石川県当局と北電のなりふり構わぬ地元工作や、1999年の臨界事故隠しなど志賀原発の負の歴史を振り返りました。
そして世界農業遺産の能登半島でトキと共生する里地づくりを進めているときであり、「トキと原発は共生できません」と述べ、司法の独立にかけて運転差止めの判決を下すよう求めました。

前の口頭弁論から裁判官が3人とも代わったため、原告・被告双方が弁論更新に当っての意見書を提出し、それぞれ陳述を行ないました。
原告弁護団の岩淵弁護士は弁論更新意見書で、①2011年3月11日の福島原発事故により三つの原発神話(原発が低コストであるという神話、原発の必要性神話、原発の安全性神話)が崩壊したこと、②原発に求められる安全性の基準として、福島事故のような深刻な災害を二度と起さない「絶対的安全性」が求められること、③原子力規制委員会の適合性審査では安全は保障されないこと、を主張しました。

一方被告代理人は意見書の中で、3月3日の規制委審査会合において「敷地内断層はいずれも将来活動する可能性のある断層には該当しない」と判断されたことについて、「原告の主張の『核心』が否定された」と述べ、適合性審査における判断を踏まえた審理がなされるよう求めました。

その後、裁判所と原告・被告との間で今後の審理についてのやりとりが行われました。
裁判所は被告に対して、規制委が敷地内断層を「将来活動する可能性のある断層ではない」とした判断について主張・立証するよう求めました。
それに対して、被告側が「1万ページにものぼる規制委の資料をまとめるためには半年ほどかかる」と述べたため、次回口頭弁論は年末になり、原告側はそれを受けて次々回(翌年3月ごろ?)に反論を行なうことになりました。

口頭弁論終了後、原告・サポーターらは金沢弁護士会館2階ホールで報告集会を開催、マスコミ関係者を含め約40人が参加しました。

次回の口頭弁論は12月18日(月)、午後3時から開かれます。