志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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2024年7月5日
by ok
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石川県と北陸電力に要請行動

7月1日、前日の全国集会に引続き、実行委員会有志と「さようなら原発1000万人アクション」の藤本さん、女川原発訴訟原告団の日野さんらは石川県庁を訪れ、「志賀原発の廃炉と原子力政策の転換を求める要請書」を手渡し、今回の能登半島地震を受けた避難計画の見直しや周辺自治体との安全協定締結について質しました。
Q1.廃炉に向けての要請について
A1.原子力規制委員会に地震による影響をしっかり検証してもらい、厳格な審査を行なうことを要望する。
Q2.実効性ある避難訓練について
A2.県としても避難計画が今のままでいいとは思っていない。国の対応を見極めながら、必要な対応をしていく。
Q3.原子力防災訓練について
A3.今後の訓練内容は現在検討中。国とも協議し、より現実に即した訓練にしていきたい。
Q4.地震想定について
A4.国による調査研究と評価が行なわれていないため、見直しはしてこなかった。
Q5.安全協定について
A5.市町からの要請があれば、納得のいく合意形成のため努力する。
Q6.原子力災害対策指針について
A6.今回の地震を受け、原発立地道県でつくる原発関係団体協議会で規制委に指針の見直しを求めている。
Q7.情報開示と県の調査について
A7.1月12日志賀原発敷地に立入調査を実施し、現地の状況確認を行なっている。安管協で北電に説明を求め、その資料をHP上で公開している。

その後の質疑応答の中で、山本危機対策課長は「避難計画は必要な工程を経て見直し作業を行なっていく」、「地域防災計画、避難計画に今回の地震を踏まえて内容を検討する」と述べました。全国集会共同代表の北野さんは「今まさに原子力行政が問われている。県の対応を歯がゆい思いで見ていることを忘れないでほしい」と釘を刺しました。
石川県への要請書

続いて午後から北陸電力本社を訪問し、地域協創部広報担当在原課長に「志賀原発の廃炉を求める要請書」および6項目からなる「要請事項」(下記)を手渡しました。
その後参加メンバーが意見交換しようとしましたが、在原課長は「要請は承っているが、意見交換は約束していない。ご意見は承るが、やりとりは控えさせていただく」と述べ、それでも質問する参加者に対して、「回答は控える」、「意見は承る」などと繰返しました。
これに対して、参加者からは北電の説明責任を追及する声が相次ぎました。
北陸電力への要請書

2024年7月1日
by ok
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さよなら!志賀原発全国集会を開催しました

6月30日(日)、「さよなら!志賀原発 全国集会 in金沢」をいしかわ四高記念公園で開催しました。
午後1時からのオープニングイベント(オサムノグチバンド、9条おんがく隊、和田廣治)に続き、午後2時から全体集会が始まりました。
誰が雨男(女?)だったのかはわかりませんが、当日は朝からひどい雨風でした。にも拘わらず全国から1,100人が集まり、会場は熱気に包まれました。

最初に発言したのは志賀原発訴訟弁護団長の岩淵正明さん。岩淵さんは今回の能登半島地震で、東京電力福島第一原発事故のような大惨事を懸念。道路が寸断され集落が孤立したことなどに触れ、「避難計画など絵に描いた餅であり、住民の避難は不可能だ」と鋭く指摘しました。
続いてルポライターの鎌田 慧さん。鎌田さんは原発はカネとウソと買収でやってきたと述べ、「政治を変えないとこのバカげた原発政策は変わらない」と訴えました。
次はこの全国集会を共催した「さようなら原発1000万人アクション」の藤本泰成さん。藤本さんは「安倍~岸田政権が防衛費に43兆円もの税金を注ぎ込みながら、地震で人々が危機に瀕したら雀の涙しかカネを払わない。福島原発の被害を私たち自身が証明し、裁判に訴えないと何もしてくれなかった。一人一人の命の尊厳を一顧だにしない、原発の過酷事故を起しても誰も責任を取らない、そのような無責任な体制がまた、原発回帰を生んでいるのではないですか!」と指摘しました。そして珠洲原発を作らせなかった、自らの命を自ら守った珠洲の人たちに心からの感謝の言葉を伝え、会場は大きな拍手に包まれました。
続いて福島から駆けつけた武藤類子さんが、女川から来た日野正美さんが、柏崎から来た星野幸彦さんが、そして東海第二原発原告団の大石光伸さん、島根原発訴訟の後藤譲さん、関西の「老朽原発を動かすな実行委員会」の仲間が連帯のあいさつと決意を述べました。
その後、能登から志田弘子さんが「のとじょ」の仲間とともに壇上に上がり、「あがらえぬ自然の力に小さな半島は歪み、引き裂かれ、息を呑む光景に成り果てました」、「能登は素朴な暮らしを紡ぎ、海山の豊かな恵みを分かち合い、感謝の手を合わせ続けた命の半島です」、「重い荷を背負わせた子どもたちに、わびる思いで私たちが渡せるものは命の未来につなげる希望なのだ、それをなんとか探したいと本日ここに来ました!」と力強く訴えました。
最後に登壇した全国集会実行委員会共同代表の北野 進さんは「今日の集会の熱気を受けて、全国の仲間と一緒に原発のない未来に向けて一生懸命取り組み、まずは全国に先駆けて志賀原発を止めていく」決意を表明しました。また全国の仲間に対して、「次の機会にはぜひ能登にも足を運んで、私たちの想像をはるかに超えた地球の大きな力、そしてそんなところに原発を作った(作ろうとした)人間の愚かさを実感してほしい」と呼びかけました。

その後参加者は原発のない社会の実現を訴えながら、金沢市内をパレードしました。

2024年6月28日
by ok
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株主総会で株主が経営陣を追及

6月26日、191名の株主が出席して北陸電力の株主総会が開催されました。
総会開催中、株主でない原告団のメンバーは富山県平和運動センターの仲間とともに、同本店前でアピール行動を行ないました。

「北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会」の仲間たちは、2分に制限された質問時間の中で、北電経営陣を追及しました。
Q.K株主「珠洲原発計画予定地が今回の震源で、大きな被害が出た。北陸電力としても計画は誤りだったと認め、謝罪をすべき」、「元日の能登半島地震では、M7.6の地震でも志賀原発に多くの被害が発生した。次の大きな地震には耐えられない。廃炉にすべき」
A.小田常務「珠洲原発計画は用地取得の見通しも立たないまま凍結となった」、「今回の地震は既知の断層が動き、当社の想定M8.1より小さい。耐震設計に反映していく」
Q.Kw株主「タービン損傷が運転中に発生したら大事故。志賀原発は耐震性に問題がある」
A.福村常務「タービンは安全上重要な設備ではなく、運転中に破損しても安全性を確保するよう設計している。安全上重要な設備は故障していない」
Q.N株主「昨年まで明記されていた「志賀原発の早期再稼働をめざす」が欠落したのはなぜか」
A.平田副社長「2号機は長期的ベースロード電源として重要。審査に適切に対応していく」

このように、北電経営陣は珠洲原発の当事者責任を否定するとともに、今回の地震を「想定内」に矮小化し、4mの地盤隆起でも問題ないと開き直りました。

下は北陸中日新聞(6/27)
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