志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

〒920-0024 金沢市西念3-3-5 フレンドパーク石川5F TEL (076)261-4657

2013年10月1日
by ok
0 comments

第6回口頭弁論が開かれました

9月30日、志賀原発の廃炉を求める訴訟の第6回口頭弁論が金沢地方裁判所で開かれました。201309地裁へ向かう
今回支援者の入廷をめぐって、ちょっとしたトラブルがありました。新庁舎ではずっと裁判員裁判用の広い法廷だったため、傍聴希望者が全員入廷することができました。今回は狭い法廷であること、傍聴者を抽選で選ぶことが10日ほど前に急に決まりました。
36名定員のところを50人近くの傍聴希望者が列を作り、抽選(旧式で竹棒を引く)が始まりました。ところが、裁判所のミスで当りクジが予定数より少なかったため、落選者が続出しました。職員が途中でそのことに気づいて当たりクジを追加したので、今度はほとんどの人が入場できるという、「厳正な抽選」にはほど遠い、前代未聞の事態となりました。

結果的には、落選者たちの猛抗議によって全員が入廷できましたが、入ってみると、傍聴席の後方に三つほどイスを追加しただけで楽々座れます。裁判所の「権威主義」を実感しました。

午後1時30分過ぎに開廷され、最初に、原告の角三外弘さんが意見陳述しました。角三さんは七尾市在住で、志賀原発から東へ約20kmの地点に住んでいます。能登に住む者にとって、事故を繰り返す原発が近くにあることはとても不安です。2007年の能登半島地震のときは、北電や国の想定を超える地震動が起こりました。たまたま志賀原発1号機は臨界事故隠しによる運転停止命令で、2号機はタービン損傷のため、ともに停まっていて惨事を免れたのです。
201309意見陳述したKさん角三さんは「私たち住民はここに住んでいくしかありません…人は自分の故郷に愛着を持ち、そこで子や孫を育て、地域の人たちとの交流の中で生きていくのです」と語りました。しかし今や地域住民のそうした願いは福島原発事故で踏みにじられ、原発難民が大量に作り出されています。
角三さんは最後に、没後100年になる田中正造の言葉「真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」を引用し、裁判官に対して、事実を直視し圧力に屈することなく、公正な判断をするよう求めました。

続いて吉田弁護士らが第14準備書面「原発の耐震設計総論―地震の基礎―」を要約陳述し、地震とはどういうものかという基本的な事柄を説明しました。ここでも裁判所の不手際が露呈しました。陳述は多くの動画を使ったパワーポイントで説明されたのですが、それを見ることができたのは裁判官のみ。傍聴者は事務局から配られたプリント紙を見るしかありませんでした。終了後北野原告団長は、「あのパワーポイントをぜひ被告にも見てほしかった」と慨嘆しました。

その後、今後の訴訟手続に関するやりとりが公開で行われました。次回原告弁護団は「防災計画」に関する主張をする旨表明しましたが、被告北陸電力は内容に触れないまま「順次反論をしていきます」と述べただけでした。

ところで、今回初めて書面で被告側からの反論が提出されました。まず最初の書面(準備書面3)では、「原子力発電所の必要性」について書かれています。私たち原告の「原発の不要性」の主張(第6準備書面)に対して、「そんなことはない。そもそも電力会社には電力供給義務があって、現在北電が持っている火力や水力発電でここ数年は何とか持ったが、安定的な供給には足りない。火力発電所のトラブルなどがあれば電力需給は逼迫するし、再生可能エネルギーは間に合わない」などと述べています。「こんなことを今ごろ言うのか」と言いたくなるような内容です。
二つ目はS1断層についての書面(準備書面4)です。原告の「志賀原発直下に活断層がある」という主張等(第1準備書面)に対して、認否を争うことを表明しました。しかし同断層調査の最終報告―またまた延期されて12月提出の予定―が出てからあらためて主張を行う(それまで待ってほしい)、というものです。

口頭弁論終了後、兼六園下の北陸会館で報告集会が開催され、原告・サポーター、マスコミ関係者など60余人が参加しました。
201309報告集会2

第7回口頭弁論は12月2日(月)午後1時半から、同地裁で開かれる予定です。

北陸中日新聞 10/1

 

 

※クリックすると拡大します

 左は北陸中日新聞(10/1)
 下は朝日新聞(同)
朝日新聞 10/1

2013年9月29日
by ok
0 comments

9.28「廃炉しかない!さよなら!志賀原発」集会

快晴の空の下、真夏のような日差しが肌を焼く金沢市犀川河川敷に、市民や労働者ら約800人が集まりました。プレイベントに引き続き、午後2時から「さよなら!志賀原発ネットワーク」が主催する集会が始まりました。
201309廃炉しかない!集会1

最初に主催者を代表して、ネットワーク代表の岩淵正明弁護士があいさつしました。岩淵さんは3.11福島原発事故から2年半が過ぎた情況について触れ、安倍首相の「汚染水コントロール発言」にもかかわらず、実態はずっと深刻であることを指摘しました。201309さよなら原発 001hhまた北陸電力がS-1断層の調査を延期したことに関連して、「活断層ではないという証明ができない」ことはもはや明らかだと述べ、本集会は「志賀原発を廃炉にするまで私たちの運動を緩めない」という決意を示すもの、とその重要性を訴えました。

続いて平和運動センターから森憲一(全港湾)さん、地元志賀町から堂下健一(町議)さん、福井県から中島哲演(小浜・明通寺)さん、反原発富山市民の会の代表、志賀原発廃炉訴訟原告団から北野進(珠洲市議)さん、氷見市の菅沢裕明(県議)さんがそれぞれ連帯のあいさつを行いました。
201309さよなら原発 013hh201309さよなら原発 025hh201309さよなら原発 015hh

集会終了後、参加者たちは市民グループを先頭に、犀川大橋下→片町スクランブル交差点→香林坊アトリオ前→北國新聞社前→金沢市文化ホール近くまでデモ行進しました。デモ隊は交差点に差しかかるたびに、「廃炉」と大書きしたステッカーを掲げ、道行く人たちにアピールしました。
201309廃炉しかない!デモ2

 ※クリックすると拡大します
  (北陸中日新聞 9/29)
北陸中日新聞 9/29

2013年8月23日
by ok
0 comments

8.22金沢市内で街宣行動

気温33℃の厳しい残暑の中、武蔵が辻(エムザ前)と香林坊(アトリオ前)で、原告・サポーターらのべ35人が参加して街宣行動を行いました。
201308街宣行動Ⅰ
街宣車から演説をしたのは原告の盛本芳久(県議)さん、若林昭夫(同)さん、山本由起子(金沢市議)さん、清水文雄(内灘町議)さん、浅田正文さん、森一敏さん、サポーターの山口俊哉(白山市議)さん。原告団長の北野進(珠洲市議)さんが司会進行を務めました。

弁士のみなさんはそれぞれに、二年目を迎えた廃炉裁判の状況と北陸電力の対応、安倍政権の原発輸出や再稼働路線への批判、未だ多くの人びとが避難生活を送る福島の現状や深刻な汚染水問題、志賀原発直下の活断層の問題などについて語り、道行く人たちに「サポーターに加わって裁判を応援してください」と訴えました。

街頭演説と並行して原告団有志による署名・カンパ活動を展開、通行中や買い物中の市民に積極的に声をかけました。
201308街宣行動Ⅱ今回は「志賀原発の再稼働に…『賛成』、『反対』」と左右に区分した大きなパネルを作り、市民のみなさんにシールを貼って意思表示をしてもらいました。その結果は…「再稼働に賛成」が29人、「反対」が136人、ボーダーライン上に貼った人が29人でした。
武蔵が辻でも香林坊でも多くの市民のみなさんが呼びかけに応じ、快く署名やカンパをしてくれました。
新たにサポーターに加わってくれたみなさん、カンパをお寄せくださったみなさん、シール投票にご協力いただいたみなさん、どうもありがとうございました。

北陸中日新聞 8/23

 

 

 

 

 

  ※クリックすると拡大します