志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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2015年12月1日
by ok
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大飯訴訟控訴審の口頭弁論

11月30日午後2時より名古屋高裁金沢支部において、関西電力大飯原発差止訴訟控訴審の第6回口頭弁論が行われました。

201511-30大飯控訴審⑥ 007hh法廷では最初に、原告の田中徳雲さんが意見陳述しました。田中さんは福島県南相馬市の古刹同慶寺の住職さんです。田中さんは福島原発事故によって余儀なくされた避難生活などについて語り、「子どもたち、生きものたち、ごめんなさい。赦してください。これは東京電力や国策としてきた国の重大責任であると同時に、それを許してきた私たち一人ひとり、すべての大人の責任でもあると思います」と述べました。切々としたその「語り」は、法廷内のすべての人々の心に沁み入るようでした。
田中さんは「どうぞこの苦しみ、悲しみ、悔しさを理解してください。もう二度と過ちは繰返さないでください。私は今の自分の持てるありったけの力をふり絞ってこの思いを紡ぎ、この声を届けるためにやってきました」と締めくくりました。

続いて原告弁護団の甫守(ほもり)弁護士が、関西電力の基準地震動が過小になっていることを、長沢啓行大阪府立大名誉教授の論文に沿って、パワーポイントを使いながら説明しました。201511-30大飯控訴審⑥ 013hh
地震は実際に観測された地震波を用いて「耐震スペクトル」と「断層モデル」で評価されますが、関電の地震動評価の手法には最新の知見が反映されていません。その結果、大飯原発の基準地震動は1500ガル以上と予測されるのに対して、関電が耐震基準として主張しているのは856ガルに過ぎません。

陳述終了後の進行協議で、原告側は、基準地震動算出の元になったデータを提出してほしい(そうでないと検証できない)と求めました。しかし関電は「原子力規制委員会で審査しているので…(法廷には出せない)」と回答、傍聴席からは「司法軽視だ」との声が上がりました。
裁判長は「データがあるなら出してください」と原告側の主張を認め、次々回(6月)以降に最終弁論を求める意向を示しました。

詳細は「福井から原発を止める裁判の会」ホームページ  をご覧ください。
201511-30大飯控訴審⑥ 005h

第7回口頭弁論は2016年2月29日(月)午後2時~
第8回口頭弁論は6月1日(水)午後2時~ 同高裁で行われる予定です。

2015年11月24日
by ok
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志賀原発の原子力防災訓練

11月23日、志賀原子力発電所の過酷事故を想定した原子力防災訓練が行われました。
訓練の想定は、「石川県内で震度6強の地震が発生し、運転中の志賀原発2号機が自動停止、同時に外部電源を喪失し、すべての冷却機能が失われて放射性物質が放出された」というもの。石川・富山両県の自治体職員や住民ら約2千700人が参加しました。

原発から5km圏内の志賀町福浦地区では、県防災ヘリや自衛隊車両、船舶による避難訓練が行われました。30km圏内にある穴水町の特別養護老人ホームでは、職員が福祉車両に乗って珠洲市の特養まで避難しました。富山県では、ドクターヘリによる負傷者の搬送訓練も実施されました。
201511-23防災訓練 018hh「原発直下の断層が活断層である可能性を否定できない」と専門家が一致して評価し、再稼働は北陸電力の願望でしかない志賀原発。そんなところでなぜ再稼働を想定した訓練を繰返すのでしょうか?

「実際に事故が起きたらパニックになるのではないか」など、参加した住民からもその実効性に対する不安の声が聞かれました。

※北野進ブログ「なぜ原発のためふるさとを追われる訓練をする?」を参照ください。

201511-23防災訓練chn1hh201511-23防災訓練ash1hh

 

 

 

 

 

 

 

左北陸中日新聞(11/24)、右朝日新聞(同)
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