志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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2017年6月25日
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志賀町で街宣活動

梅雨の合間の強い日差しが注ぐ6月24日、志賀原発から10km圏内の志賀町土田地区、高浜どんたく前、下甘田地区など4ヶ所で原告団の街宣行動を行いました。
街宣車から呼びかけたのは原告団長の北野進(珠洲市議)さん、副団長の盛本芳久(県議)さん、同浅田正文さん。地元志賀町議の堂下健一(事務局長)さんが司会進行を務めました。

弁士のみなさんはそれぞれに、裁判長が代わり仕切り直しになった裁判の状況、「福島の事故は原発が安全でも安くもないことを明白に示している」と脱原発宣言をした韓国大統領とは裏腹に再稼働路線を突き進む安倍政権に対する批判、放射線管理区域並みの高線量地域への帰還を強要されている被災地の状況について熱く語り、原発に依存しない志賀町の地域振興を訴えました。

クラクションを鳴らして「連帯」を表明をしてくれる買物客や、「わしもあんなもん反対や。がんばれ!」と励ましてくれる人もありました。

2017年6月4日
by ok
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総会アンケートより

【講演について】
「原発のことを新しい見方で見ることができた。志賀原発は廃炉以外に考えられないと改めて思った。北陸電力が自然エネルギーの方に力を入れてくれればいいのと思う」(4~50代女性・能登)

「久しぶりに後藤さんの講演をきいたが、相変わらずすばらしかった。質問タイムがとれなかったのは残念」(50代・加賀)

「非常によかった。解りやすかった。専門家にもかかわらず、一般人でも理解できる話し方だった」(60歳超男性原告・富山)

「実際に原発の設計をしていた人からの話はとてもわかりやすく、安全は詭弁だということがよくわかりました」(60代女性サポーター・能登)

「現場にいた人、設計の人のことばは重い。そうして、不可能な地震国での原発の存在であることを改めて思った」(60代女性原告・能登)

「安全設計について、故障した場合に止まるようにしなければいけない、というのは貴重なことでした。一刻も早く原発稼働を止めねばと思います」(男性サポーター・加賀)

「原発にかかわっていた技術者の『安全性』に関する説明がとてもよかった。技術者の中にもまともな人がいることを心強く感じた」(60代男性原告・能登)

「原発の危険性は3.11フクシマ原発事故で明らかになり、技術者の立場から説き明かした話はわかりやすかったが、どれだけ理解できたか?」(60代男性サポーター・能登)

「原発業界の裏話、とにかく建設が先にありきで、安全性など後の問題。規制委は安全を保障するものではなく、適当に決めた数値に合っているかを判断するだけで、その数値があやしいことがわかった」(60代男性サポーター・能登)

「大事な話をされてるな、とはわかるのですが、基礎学力がないのと、後藤さんしゃべりたいことがたくさんあって早口なので、理解しえないままどんどん話が先へ行ってしまって、追いつけませんでした。家へ帰って復習します」(60代男性サポーター・能登)

【総会・原告団の活動について】
「訴訟がどのようになっているのか、予算、方針についてよくわかった。志賀原発が廃炉になるように願っています。がんばってください」(4~50代女性サポーター・能登)

「裁判官が変るということは、政府・電力側に有利な人材にすげかえられたと見なし、警戒した方がよい。前例あり」(50代・加賀)

「『原発は成長産業・戦略だ』として再稼働、海外輸出につきすすむ安倍政権???どう考えても理解できない。おかしいと思っている人は身近にも多くいると思う。さまざまな立場を超えて『原発を廃炉に』のうねりを地域にどうつくっていくのか。知恵、工夫が必要。関心を高めていく活動と、関心をもった人が話し合える場が必要です」(60代男性サポーター・能登)

「ますます、なくしてゆかねばならない原発であると思う昨今。努力をめげずに積み重ねていってほしいと思います」(60代女性原告・能登)

「廃炉は近い!廃炉になるまで、また日本から原発がなくなるまで頑張ろう。傍聴行動には、できる限り参加します。」(60歳超男性サポーター・加賀)

「事前に発言者対策があってもよかったのでは…決して『サクラ』や『ヤラセ』ではなく、具体的な運動・活動の中で頑張っている人などの報告等を含めて、総会を盛りたてるために必要なことでは、と思います」(60歳超男性原告・富山)

2017年5月23日
by ok
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志賀町で原告団総会を開催しました

5月20日(土)、原告・サポーター、市民ら約150人(講演だけに参加してくれた人を含む)が今年も志賀町文化ホールに集まり、志賀原発を廃炉に!訴訟原告団の2017年度総会が開催されました。

最初に、病気入院中の北野原告団長に代って盛本副団長があいさつしました。
盛本さんは志賀原発の断層問題についてあらためて振り返りました。原告団が発足した2012年7月の原子力安全保安院(当時)の意見聴取会で、学者から「典型的な活断層だ」「これでよく認可されたものだ」と指摘されたこと。「敷地内破砕帯の評価に関する有識者会合」が2年余にわたって開催され、昨年4月27日、評価書が規制委員会に提出され受理されたこと。そしてそれが「S-1断層は活断層として活動したと解釈するのが合理的」「S-2・S-6も将来地表に変位を及ぼす可能性を否定できない」という内容であり、マスコミも「クロ評価、北電土俵際」「志賀原発はアウト」と報道しました。
私たち原告はこの評価書を証拠として提出し、裁判長もこの問題に争点を絞り込んで訴訟指揮をしてきました。
この3月で裁判長が代わり、審理は新裁判長に委ねられるわけですが、決して振り出しに戻るわけではなく、これまでの積み重ねを大事にして早期結審を求めていかなくてはなりません。盛本さんは、原告・サポーターが力を合わせて法廷内の弁護団と連携し、とくに法廷外の運動を強化することを呼びかけました。

つぎに、来賓として岩淵弁護団長があいさつしました。
岩淵さんはここまでの訴訟の特長として、①原子炉建屋直下の活断層の有無が最大の問題であり、争点がそこに絞られたこと、②「この訴訟では科学論争をするつもりはない」とされたことの2点だと、簡潔に指摘しました。これは、直下にある断層が活断層かどうかということはまさに学者が侃々諤々(かんかんがくがく)議論する「科学的な」問題ですが、それはすでに決着がついており、法廷でそれをどう評価するかの問題だということを意味しています。
岩淵さんは「裁判長が代ろうと、この二つの特長は変わらず、ここをトコトン突き詰めていきたい。全国の原発訴訟の中で勝訴にいちばん近いのは依然としてわれわれの訴訟である」と述べました。
この後、石川県平和運動センター本田共同代表、能登ピースサイクル高橋さんのあいさつを受け、議案審議に入りました。

堂下事務局長が1年間の活動報告を、岡崎会計担当が決算報告を行いました。
2016年度は4回の口頭弁論が開催され、毎回原告が意見陳述しました。原告弁護団は「争点は重要施設直下に活断層があるかどうか」であり、有識者会合の評価書でその結論は明らかだとして早期結審を求めましたが、慎重審議を求める藤田裁判長の元で年度末を迎え、仕切り直しとなりました。
5月の「さよなら!志賀原発ネットワーク」と共同で行った原子力規制庁に対する申し入れ行動、10月志賀町の仲間と連携した2週にわたる志賀町全戸チラシ入れ行動、大飯原発訴訟控訴審で元規制委員長代理の地震学者島崎氏が「西日本のほとんどの原発で地震の揺れが過小評価になっている」と証言したことについても報告されました。
2016年度末のサポーターは2,256人とほぼ前年並みでしたが、個人サポーターが453人と発足時の人数にまで回復し、会費総額は前年の104%に増加しました。一方、原告の会期内未納者が増え、人件費や会議費、活動費などの節減にもかかわらず、訴訟積立金を減額せざるを得ませんでした。
活動報告および決算報告は満場の拍手で承認されました。

続いて2017年度の活動方針が堂下事務局長から提案されました。
堂下さんは「裁判長の交代もあり、裁判の行く末を予測するのは難しい面もあるが、原発再稼働反対の大義と道理は私たちにあります。胸を張って邁進し、勝訴判決を勝ち取りましょう」と述べ、以下の活動方針を提案しました。
(1)傍聴席を満席にして勝訴判決を勝ち取ろう!
(2)サポーターの拡大と年会費の早期納入を!
(3)原告団ニュースの発行とホームページの充実を
(4)映画会や講演会の開催を
(5)全国の仲間との連携を!
(6)法廷内外での活動を活発に展開し、結審・判決に備えていこう

質疑応答の後、活動方針は予算案、役員案とともに承認されました。

総会終了後、第2部として後藤政志(元原子炉格納容器設計技師・工学博士)さんが「―650シーベルト/hの真実―福島第一原発の現状と志賀原発の危険性」と題して記念講演を行いました。

 

北陸中日新聞(5/21)
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