志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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2021年3月21日
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高浜に全国各地から400人が結集!

関西電力の老朽原発(40年超え)である美浜3号機、高浜1、2号機の再稼働反対、廃炉を求める「関電よ 老朽原発を動かすな!高浜全国集会」が3月20日(土)、福井県高浜町内で開催されました。集会は地元県内や関西地区を中心に全国各地から約400人が結集、「志賀原発を廃炉に!訴訟原告団」や志賀原発に反対する「命のネットワーク」も参加しました。
当日は、まず11時45分から高浜原発を望む音海展望台で前段の抗議集会が開催されました。全国から参加した多くの団体ののぼり旗がひらめく中、実行委員会・木原壯林代表のあいさつに始まり、各地からの参加者の決意表明を受けたのち、高浜原発の北ゲートに向かってデモ行進。
木原代表やオール福井反原発連絡会の中嶌哲演さんらが代表して関電に対して、美浜3号、高浜1、2号機の廃炉決定など7項目の要求項目を掲げた申入書を手渡しました。

集会参加者の多くはチャーターした大型バスで乗り入れましたが、マイカー参加者は駐車場の関係で高浜漁港近くにある脇坂公園に駐車。会場へはピストン輸送してもらいましたが、「なんでここにこんな広大な公園が?」と思った脇坂公園はかの森山栄治・高浜町元助役の仕事と言われており、総事業費は34億円とのこと。

午後2時からは高浜町文化会館に移り大集会を開催。中嶌哲演さんのあいさつに始まり、老朽原発訴訟当事者や被ばく労働者、福島など全国各地からの参加者のあいさつが続きます。特に前々日、同じく老朽原発である東海第2原発の運転差止め判決を水戸地裁で勝ち取った茨城、首都圏からの参加者からの勝利報告は集会を大いに元気づけました。
 高浜町やおおい町、美浜町など地元若狭湾沿岸の原発反対の団体、さらに関西方面から参加した団体からの活動報告や再稼働阻止へのアピールが続きました。避難計画の不備を指摘した水戸地裁判決を引き合いに「関西圏の水甕(みずがめ)、琵琶湖を避難させる避難計画はつくれない」との指摘が印象でした。
集会は参加者全員で「老朽原発を動かすな」のボードを掲げる「プラカード・アクション」、集会決議の採択、シュプレヒコールで締めくくられ、15時45分から市内デモへと移りました。
「老朽原発を動かすな!」の声が町内にこだました約1時間のデモ行進では、手を振る住民の姿もあり、地元の変化が感じられました。

集会のあいさつで中島哲演さんは「再稼働反対の声を福井県知事や県議会など地元自治体に集中してほしい」と行動提起がありました。集会の大きな盛り上がりを今後のたたかいにつなげていかなければなりません。40年ルールを徹底させることは、危険な老朽原発の廃炉に加え、多額の投資をし、再稼働を目指す志賀原発など他の原発の採算にも大きな影響を与えます。隣県石川からも連帯の声を上げていきたいと思います。

2021年3月19日
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東海第二原発に運転差止判決

日本原電の東海第二原発(茨城県東海村)の運転差止めを求めた訴訟で、水戸地裁(前田英子裁判長)は18日、差止めを命じる判決を言い渡しました。
同原発は首都圏にある唯一の商業炉で、半径30km圏内に94万人が住んでいます。判決は周辺自治体の避難計画の不備を指摘し、「防災体制はきわめて不十分」だと指摘しました。
原告弁護団の河合弘之弁護士は「避難計画の実効性に問題があるとして再稼働を止めた歴史的判決だ」「全国の原発にも影響を与える可能性がある」と述べました。

 

 

朝日新聞(3/19)

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2021年2月5日
by ok
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金沢訴訟口頭弁論の報告

2月4日、第32回口頭弁論が金沢地方裁判所205号法廷で行われました。
寒風が吹きつけときに雪が舞う中、原告・サポーターは石川門下の白鳥路入口に集合、横断幕やアピール板を掲げて裁判所まで行進しました。
新型コロナウイルス感染対策として、一人置きに減らされた傍聴席は36席。今回は抽選でなく先着順となり、法廷前の廊下に長い行列ができました。

今回原告意見陳述を行ったのは全国一般労組で専従役員をしている尾崎彰信さん。
尾崎さんは3.11福島原発事故を目の当たりにして、こんな悲劇を二度と引き起こしてはならないという思いで原告団に加わった経緯から語りはじめました。
そして、原発は何のためにあったのか―安全神話をふりまき、危険な原発を過疎地に押しつけ、地元住民の犠牲を原発マネーで買収し、核のゴミや核兵器に転用できるプルトニウムをため込み、幾万の原発被災者を生み、広大な国土を人の住めない土地にしてしまった。人々の命と平和な暮らしと幸福を犠牲にしてまで、誰の何の利益のために原発を動かすのか、あらためて問い直すべきではないか、と提起しました。
尾崎さんは最後に、将来世代への負の遺産を増やさないために、一刻も早く「原発ゼロ」へ踏み出す決断が必要だと訴えました。

その後裁判の進行をめぐる協議がありました。
今回被告北陸電力は「上申書」を提出し、1月15日に開催された規制委員会の適合性審査会合(TV会議)について報告しました。その中で北電は陸域6本海岸部4本の評価対象断層について、上載地層法および鉱物脈法による調査で12~13万年以降活動していないことを確認したと説明、規制委も「データがおおむね揃っている」などと評価し、「今春以降に…(中略)…現地調査を実施した上で、活動性についての最終判断を行うとの具体的方針を示した」としています。
※この「今春以降…」の部分は審査会合で言及があったのではなく、マスコミ報道を引用したにすぎないということがその後の原告弁護団の追及で明らかになりました。
原告側は前回同様、すでに審議は尽くされているとして早期結審を主張し、またいつまでも漫然と規制委の判断待つのではなく、時期を区切るなど適切な訴訟指揮を行うよう求めました。
しかし裁判長は「現時点でこれまでの審理方針は変更しない」と述べて、次回弁論期日を設定しました。原告側の「その期日までにどんな準備をすることを求めているのか」という問いに対しては、「とくに予定するものはない」ということでした。一体何のために次回期日を決めたのでしょうか?

口頭弁論終了後、北陸会館5階ホールで報告集会が開催され、原告・サポーター、弁護団、マスコミ関係者など40余人が参加しました。
次回口頭弁論は5月31日(月)、午後2時から開かれます。