志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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第22回口頭弁論が行われました

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3月16日、志賀原発を廃炉に!訴訟の第22回口頭弁論が金沢地方裁判所で行われました。
県外から駆けつけた支援者を含め、兼六公園下に集まった多くの原告とサポーターは「志賀原発を廃炉に!再稼働は認めない!」の横断幕を掲げ、裁判所まで行進しました。

口頭弁論は午後2時30分から205号大法廷で開廷され、最初に原告の宇治谷明美さんが意見陳述しました。
富山県庁に勤め長年労組女性部の活動に携わってきた宇治谷さんは、鎌仲ひとみ監督の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の自主上映にかかわる中で、持続可能なエネルギーへの転換が可能だという確信を持ちました。未来ある子や孫に何としても原発のない社会を残したいと、福島原発事故から6年、毎週水曜日に北陸電力本社前で「ランチタイムアピール」を行っています。
宇治谷さんは、北陸電力が一番最初に「志賀原発を廃炉に」し、水力をはじめとする自然エネルギーにシフトすれば、企業イメージアップにもつながるはず、と訴えました。

その後、今後の裁判の進行についての協議が行われました。
今回私たち原告・弁護団は第54準備書面を提出し、判決を出すに十分な主張立証が尽くされていると主張しました。本訴訟の争点は敷地内(重要施設直下)に活断層があるかどうかであり、有識者会合評価書においてその存在は明らかになっています。有識者会合のメンバーに専門性がないとか、科学的議論が尽くされていないなどといった被告の論拠はいずれも当らないものであり、こうした反論のために裁判を長引かせることなく、直ちに結審するよう求めました。
これに対して被告側は、有識者会合の評価書は科学的に問題があって証拠価値が低い。今後9通の鑑定書を提出しそれに沿って準備書面を提出する予定である、と審議の継続を求めました。
最終的に藤田裁判長は、「原発差止請求を満たすかどうかはその危険の切迫性が問題となる。原告側は有識者会合の評価書をもって立証できているとし、被告側はその証拠価値を争う構えで、評価書の信用性が争点になっている」とした上で、「被告が相応の主張立証をするということなので、期日は続行したい」と述べました。

次回期日は2017年7月10日(月)午前11時より開かれることになりました。
残念ながら今年度中の結審はなくなり、新たな裁判官の下で「仕切り直し」となります。しかし、最大の争点が原発直下の断層問題であり、有識者会合の結論が変わらない以上、早期結審を求める私たちの方針が揺らぐことはありません。

口頭弁論終了後、金沢弁護士会館2階ホールで報告集会が開催され、原告・サポーター、弁護団、マスコミ関係者など60余人が参加しました。

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