志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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2021年6月26日
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北陸電力の株主総会で

6月25日、富山市の北陸電力本店で、今年の株主総会が開催されました。

この日は朝8時40分から、石川・富山の「北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会」(中垣代表)の会員や支援者らが同社前でアピール行動を行い、「志賀原発を廃炉に!訴訟原告団」からも北野原告団長と盛本副団長が参加しました。

今年も同社はコロナ対策を名目に、総会招集通知に「株主さまの健康状態にかかわらず、株主総会当日のご来場をお控えいただくようお願い申しあげます」と記載したり、株主の質問を3分から2分に制限して審議時間の大幅削減を図るなど、株主総会の形骸化を画策しています。
その一方で、不要不急の志賀原発再稼働のための工事を感染状況に関わりなく続けているのです。

午前10時からの総会には、92名の株主が出席(昨年は105名)しました。
「株主の会」を中心とする90名の株主は「原子力発電事業からの全面撤退」など定款変更を求めて、共同で株主提案を行いました。
出席した株主によると、予定時間内に終わらせるために議長が強引な議事運営を行なったり、株主の質問にまともに答えず「回答を差し控える」を連発するなど、近年まれに見るひどい運営だったということです。
中でも「志賀原発も60年運転延長が可能と考えている」(H常務)という発言は、地元自治体にとっても「寝耳に水」であり、今後あらゆる機会を捉えてその責任を追及し撤回を求めていかなくてはなりません。

いずれも北陸中日新聞(6/26)
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2021年5月23日
by ok
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原告団総会を開催しました

5月22日(土)午後1時30分より、石川県教育会館2F会議室に原告・サポーターら約30人が集まり、原告団の2021年度総会が開催されました。石川県のコロナ感染者が過去最高を更新し、金沢市に蔓延防止措置が適用されるの中、会場参加者数を上回る方々がZoomを使って参加しました。

最初に、北野原告団長があいさつしました。
北野さんはこの訴訟を提訴した9年前を振り返り、今や原告団の役割はますます大きくなったと述べました。そして志賀原発1号機訴訟は最高裁判決が出るまで12年、2号機訴訟は判決が確定するまで11年かかったことに触れ、私たちの裁判は司法の責任放棄という引き延ばしの状況もあって、1、2号機の裁判よりも長くなることは確実だが、決してくじけることなく、諦めることなく、粘り強くたたかっていく決意を示そう、と呼びかけました。

つぎに、来賓として岩淵弁護団長があいさつしました。
岩淵さんは、東海第二原発の運転差止めを命じた水戸地裁判決について、原告側が裁判所に判断を求めた11の争点のうち、一番最後の避難計画の問題に不備があるとした判決が「予想外」だったとしながらも、規制委員会の判断の対象ではない避難計画の問題を突き詰めていけば、どの原発でも勝てる可能性がある。福島原発事故以降、原発はやっぱり止めなければいけないという裁判官が年に一度勝訴判決を出すようになって、司法の状況は確実に変わってきている。原発がもはや落日だということをしっかり認識して原告団の運動をさらに強化してほしい、と求めました。

続いて議案審議に入り、第1号議案として堂下事務局長が1年間の活動報告(志賀町からZoomで)、岡崎会計担当が決算報告を行いました。
2020年度はコロナ禍で金沢訴訟・富山訴訟ともに口頭弁論期日が延期になり、再開後も傍聴席が大幅に制限されました。
金沢訴訟では「規制委の判断を待つ」という裁判長の下で、法廷は北電から審査会合の報告を聞く場に変わってしまい、審理が停止しています。
一方富山訴訟では、原告弁護団が原発を運転する電力会社の経営者に求められる12項目の「善管注意義務」について詳細に論じ、被告の釈明を求めました。これに対して、裁判長が問題意識を表明し被告に求釈明への回答を求めるなど、裁判が大きく動いています。
コロナ禍の影響で原告団の活動が大きく制約された1年でしたが、新たに原告・サポーターのメーリングリストを導入したり、Zoomを利用した会議の開催など、自粛しているばかりではないことが報告されました。

第2号議案では、北野原告団長が2021年度の活動方針について提案しました。
北野さんは、バイデン政権が発足してグリーンリカバリーの潮流が広まり始めた世界情勢から、菅政権の2050カーボンニュートラル宣言をテコに原発の維持・新増設を狙う国内の情勢、そして志賀原発再稼働に望みを託し厳しい経営が続く北電の状況を適確に分析しました。
そして金沢富山両訴訟の取り組みを強化するとともに、コロナ感染状況を踏まえながら多様な手法を工夫しながら運動の拡大に努めること、地元や県外の脱原発諸団体との連携を深めていくことを提起しました。

1、2号議案は、役員改選を提案した3号議案とともに、会場の圧倒的多数の賛成で可決されました。また総会に参加できない原告やサポーター(Zoom参加者を含む)は予め送付された議案書に書面で意思表示し、その99%で賛成が表明されました。

総会終了後、第2部として末田一秀さん(はんげんぱつ新聞編集委員)が『見えてきた原発のない社会―避難計画で止めた!規則違反で止めた!原発マネーで追い詰めた!』と題して、大阪からZoomでの記念講演を行いました。
講演では、福島事故から10年経過しても今後何年かかるかわからない廃炉作業や汚染水の海洋放出問題、柏崎刈羽原発での核防護不適正事件、そして関西電力の原発マネー不正流用事件が徹底的に批判され、最後にエネルギー多消費型の経済成長指向政策から脱却し、エネルギーの効率利用に向けた社会全体の構造的な転換を図ることが提案されました。

最後に、新役員を代表して盛本副団長の決意表明と団結がんばろうによってこの日の集会が締めくくられました。

2021年3月21日
by ok
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高浜に全国各地から400人が結集!

関西電力の老朽原発(40年超え)である美浜3号機、高浜1、2号機の再稼働反対、廃炉を求める「関電よ 老朽原発を動かすな!高浜全国集会」が3月20日(土)、福井県高浜町内で開催されました。集会は地元県内や関西地区を中心に全国各地から約400人が結集、「志賀原発を廃炉に!訴訟原告団」や志賀原発に反対する「命のネットワーク」も参加しました。
当日は、まず11時45分から高浜原発を望む音海展望台で前段の抗議集会が開催されました。全国から参加した多くの団体ののぼり旗がひらめく中、実行委員会・木原壯林代表のあいさつに始まり、各地からの参加者の決意表明を受けたのち、高浜原発の北ゲートに向かってデモ行進。
木原代表やオール福井反原発連絡会の中嶌哲演さんらが代表して関電に対して、美浜3号、高浜1、2号機の廃炉決定など7項目の要求項目を掲げた申入書を手渡しました。

集会参加者の多くはチャーターした大型バスで乗り入れましたが、マイカー参加者は駐車場の関係で高浜漁港近くにある脇坂公園に駐車。会場へはピストン輸送してもらいましたが、「なんでここにこんな広大な公園が?」と思った脇坂公園はかの森山栄治・高浜町元助役の仕事と言われており、総事業費は34億円とのこと。

午後2時からは高浜町文化会館に移り大集会を開催。中嶌哲演さんのあいさつに始まり、老朽原発訴訟当事者や被ばく労働者、福島など全国各地からの参加者のあいさつが続きます。特に前々日、同じく老朽原発である東海第2原発の運転差止め判決を水戸地裁で勝ち取った茨城、首都圏からの参加者からの勝利報告は集会を大いに元気づけました。
 高浜町やおおい町、美浜町など地元若狭湾沿岸の原発反対の団体、さらに関西方面から参加した団体からの活動報告や再稼働阻止へのアピールが続きました。避難計画の不備を指摘した水戸地裁判決を引き合いに「関西圏の水甕(みずがめ)、琵琶湖を避難させる避難計画はつくれない」との指摘が印象でした。
集会は参加者全員で「老朽原発を動かすな」のボードを掲げる「プラカード・アクション」、集会決議の採択、シュプレヒコールで締めくくられ、15時45分から市内デモへと移りました。
「老朽原発を動かすな!」の声が町内にこだました約1時間のデモ行進では、手を振る住民の姿もあり、地元の変化が感じられました。

集会のあいさつで中島哲演さんは「再稼働反対の声を福井県知事や県議会など地元自治体に集中してほしい」と行動提起がありました。集会の大きな盛り上がりを今後のたたかいにつなげていかなければなりません。40年ルールを徹底させることは、危険な老朽原発の廃炉に加え、多額の投資をし、再稼働を目指す志賀原発など他の原発の採算にも大きな影響を与えます。隣県石川からも連帯の声を上げていきたいと思います。