志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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2024年12月15日
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「今こそさよなら!志賀原発」市民集会を開催

12月14日(土)午後1時半より、金沢市ものづくり会館2F研修室に約100人が集まり、市民集会が開催されました。
集会は原告団事務局柚木さんの司会で進められ、最初に原告団や平和運動センター、社民党など主催6団体を代表して、「さよなら!志賀原発ネットワーク」の中垣代表が開会あいさつを行ないました。
引続き北野原告団長が「能登半島地震から1年―検証!"最後の警告"は浸透したか―」と題して基調報告を行ないました。北野さんはまず、能登半島地震では、過去30年に日本が経験した地震被害がすべて出現した上に、隆起・沈降などの地殻変動も起ったことを指摘し「いつ、どこで、どのような地震が、どのような規模で起きるかわからない地震大国日本に原発は許されない」と訴えました。
またこの1年、日本全国のみならずドイツや台湾でも能登半島地震の教訓を伝えてきたことを紹介しました。そして原子力災害対策指針が破綻したにもかかわらず、見直そうとしない原子力規制委員会や「原発の依存度低減」から「原発の最大限活用」への転換を目論む政府のエネルギー基本計画を厳しく批判しました。
北野さんはまた、11月24日石川県原子力防災訓練の日に実施した「住民アンケート」の結果を報告。能登半島地震を経て、志賀原発を「廃炉にすべき」が増え、「早期の再稼働を」求める声が減少していることを指摘しました。そして最後に、「住民から孤立する北陸電力」や「国民から孤立する原子力ムラ」に"最後の警告"は着実に届いており、「2025年はさらに次の一手を」と呼びかけました。
続いて盛本県議(社民党)が、11月24日の石川県原子力防災訓練監視行動の報告を行ない、地元住民が参加しなかった今年の避難訓練が、防災グッズの見本市・展示即売会の様相を呈していたことなども報告されました。
休憩をはさんで、女川原発、島根原発、柏崎刈羽原発の現地からのビデオメッセージが上映され、「ともに闘いましょう」という呼びかけに会場から熱い拍手が起りました。
報告者と会場との質疑応答・意見交流の後、主催者を代表して石川県平和運動センターの廣田共同代表が閉会のあいさつを行ないました。廣田さんは今年の漢字が「金(カネ)」であったことに触れ、原発を推進する人たちにとっては、私たちの命よりカネが大事なんだと指摘し、何より大事なのは人の命であり、「そのことを子どもや家族・友人、職場の仲間など大切な人に伝えて、地道に一人二人と輪を広げていこう」と訴えて、集会を締めくくりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北陸中日新聞(12/15)
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2024年7月5日
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石川県と北陸電力に要請行動

7月1日、前日の全国集会に引続き、実行委員会有志と「さようなら原発1000万人アクション」の藤本さん、女川原発訴訟原告団の日野さんらは石川県庁を訪れ、「志賀原発の廃炉と原子力政策の転換を求める要請書」を手渡し、今回の能登半島地震を受けた避難計画の見直しや周辺自治体との安全協定締結について質しました。
Q1.廃炉に向けての要請について
A1.原子力規制委員会に地震による影響をしっかり検証してもらい、厳格な審査を行なうことを要望する。
Q2.実効性ある避難訓練について
A2.県としても避難計画が今のままでいいとは思っていない。国の対応を見極めながら、必要な対応をしていく。
Q3.原子力防災訓練について
A3.今後の訓練内容は現在検討中。国とも協議し、より現実に即した訓練にしていきたい。
Q4.地震想定について
A4.国による調査研究と評価が行なわれていないため、見直しはしてこなかった。
Q5.安全協定について
A5.市町からの要請があれば、納得のいく合意形成のため努力する。
Q6.原子力災害対策指針について
A6.今回の地震を受け、原発立地道県でつくる原発関係団体協議会で規制委に指針の見直しを求めている。
Q7.情報開示と県の調査について
A7.1月12日志賀原発敷地に立入調査を実施し、現地の状況確認を行なっている。安管協で北電に説明を求め、その資料をHP上で公開している。

その後の質疑応答の中で、山本危機対策課長は「避難計画は必要な工程を経て見直し作業を行なっていく」、「地域防災計画、避難計画に今回の地震を踏まえて内容を検討する」と述べました。全国集会共同代表の北野さんは「今まさに原子力行政が問われている。県の対応を歯がゆい思いで見ていることを忘れないでほしい」と釘を刺しました。
石川県への要請書

続いて午後から北陸電力本社を訪問し、地域協創部広報担当在原課長に「志賀原発の廃炉を求める要請書」および6項目からなる「要請事項」(下記)を手渡しました。
その後参加メンバーが意見交換しようとしましたが、在原課長は「要請は承っているが、意見交換は約束していない。ご意見は承るが、やりとりは控えさせていただく」と述べ、それでも質問する参加者に対して、「回答は控える」、「意見は承る」などと繰返しました。
これに対して、参加者からは北電の説明責任を追及する声が相次ぎました。
北陸電力への要請書

2024年7月1日
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さよなら!志賀原発全国集会を開催しました

6月30日(日)、「さよなら!志賀原発 全国集会 in金沢」をいしかわ四高記念公園で開催しました。
午後1時からのオープニングイベント(オサムノグチバンド、9条おんがく隊、和田廣治)に続き、午後2時から全体集会が始まりました。
誰が雨男(女?)だったのかはわかりませんが、当日は朝からひどい雨風でした。にも拘わらず全国から1,100人が集まり、会場は熱気に包まれました。

最初に発言したのは志賀原発訴訟弁護団長の岩淵正明さん。岩淵さんは今回の能登半島地震で、東京電力福島第一原発事故のような大惨事を懸念。道路が寸断され集落が孤立したことなどに触れ、「避難計画など絵に描いた餅であり、住民の避難は不可能だ」と鋭く指摘しました。
続いてルポライターの鎌田 慧さん。鎌田さんは原発はカネとウソと買収でやってきたと述べ、「政治を変えないとこのバカげた原発政策は変わらない」と訴えました。
次はこの全国集会を共催した「さようなら原発1000万人アクション」の藤本泰成さん。藤本さんは「安倍~岸田政権が防衛費に43兆円もの税金を注ぎ込みながら、地震で人々が危機に瀕したら雀の涙しかカネを払わない。福島原発の被害を私たち自身が証明し、裁判に訴えないと何もしてくれなかった。一人一人の命の尊厳を一顧だにしない、原発の過酷事故を起しても誰も責任を取らない、そのような無責任な体制がまた、原発回帰を生んでいるのではないですか!」と指摘しました。そして珠洲原発を作らせなかった、自らの命を自ら守った珠洲の人たちに心からの感謝の言葉を伝え、会場は大きな拍手に包まれました。
続いて福島から駆けつけた武藤類子さんが、女川から来た日野正美さんが、柏崎から来た星野幸彦さんが、そして東海第二原発原告団の大石光伸さん、島根原発訴訟の後藤譲さん、関西の「老朽原発を動かすな実行委員会」の仲間が連帯のあいさつと決意を述べました。
その後、能登から志田弘子さんが「のとじょ」の仲間とともに壇上に上がり、「あがらえぬ自然の力に小さな半島は歪み、引き裂かれ、息を呑む光景に成り果てました」、「能登は素朴な暮らしを紡ぎ、海山の豊かな恵みを分かち合い、感謝の手を合わせ続けた命の半島です」、「重い荷を背負わせた子どもたちに、わびる思いで私たちが渡せるものは命の未来につなげる希望なのだ、それをなんとか探したいと本日ここに来ました!」と力強く訴えました。
最後に登壇した全国集会実行委員会共同代表の北野 進さんは「今日の集会の熱気を受けて、全国の仲間と一緒に原発のない未来に向けて一生懸命取り組み、まずは全国に先駆けて志賀原発を止めていく」決意を表明しました。また全国の仲間に対して、「次の機会にはぜひ能登にも足を運んで、私たちの想像をはるかに超えた地球の大きな力、そしてそんなところに原発を作った(作ろうとした)人間の愚かさを実感してほしい」と呼びかけました。

その後参加者は原発のない社会の実現を訴えながら、金沢市内をパレードしました。