志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

〒920-0024 金沢市西念3-3-5 フレンドパーク石川5F TEL (076)261-4657

2015年4月14日
by ok
0 comments

高浜原発再稼働を差止める仮処分決定!

関西電力高浜原発3、4号機について、福井・京都・大阪などの住民がの再稼働差止めの仮処分を申立てていましたが、4月14日、福井地裁は住民側の訴えを認め、運転を禁じる決定を出しました。
樋口英明裁判長は「原子力規制委員会が策定した新規制基準は緩やかにすぎて合理性を欠き、適合しても安全性は確保されない」と述べました。

原発運転停止の仮処分は初めて。仮処分決定は直ちに法的な拘束力を持つため、今後の司法手続きでこの決定が覆らない限り、高浜原発の再稼働はできません。

 

201504高浜仮処分ash1h

 

 

朝日新聞 4/15(上)
北陸中日新聞(同下)

※クリックすると拡大します

 

201504高浜仮処分chn1h

2015年3月6日
by ok
0 comments

志賀廃炉訴訟口頭弁論が行われました

3月5日、志賀原発を廃炉に!訴訟の第13回口頭弁論が金沢地方裁判所で行われました。

裁判は午後1時30分に開廷され、最初に金沢市の林秀樹さんが原告意見陳述を行いました。
201503-5口弁13 038hhh林さんは1979年3月、「反原発石川県民の会」が120名によって結成されたときの創立メンバーです。彼は西海漁協組合長だった故川辺茂さんとの交流を語り、当時の中西県政が、一企業の原発建設のためにありとあらゆる便宜を図ってきたことを明らかにしました。
林さんは「『人間のやることに絶対はない』。したがって、”絶対安全”の”絶対”が要求される原発はやめるべきである。にもかかわらず、その原発を強行するなら、それによる事故は事故ではなく『犯罪』ではないか」という川辺さんの言葉を引用し、「大人は大人の責任を果たすために、私たちは志賀原発の廃炉を絶対にあきらめません。それをあきらめることは故郷をなくすことだから」と締めくくりました。

続いて中田弁護士が今回原告弁護団が提出した31~36準備書面についてあらましを紹介し、荒木弁護士が第32準備書面「新規制基準と原発に求められる安全性」を要約陳述しました。
201503-5口弁13 021hhh荒木さんは、仮に新規制基準をクリアしているという判断が各論で出てきた場合でも、裁判所はそれに従う必要はなく、「新規制基準に適合することと、裁判所が差止めを判断することとは次元が違うことなんです」と主張しました。
新規制基準は急仕上げの改定、焼き直しに終わっています。荒木さんは「そもそも新規制基準を作った新しい規制委員会というのは完全に新しい組織に生まれ変わったんですか?」と問いかけ、原告第31準備書面「原子力ムラからの脱却の失敗」の論旨につなげました。

続いて宮本弁護士が第35準備書面「続・施設直下の活断層に関する危険性について」要約陳述しました。
201503-5口弁13 027hhh宮本さんは、志賀原発敷地内の活断層問題を議論している原子力規制委員会の評価会合での専門委員の主張をパワーポイントでわかりやすく解説しながら、「S-1断層が活断層だとする私たちの主張は一部の学者が述べている希少意見ではなくて、規制委員会有識者会合の大勢が主張していることです」と強調しました。

弁論終了後の進行協議では、裁判長が被告北陸電力弁護人に対して、「原告第35準備書面について反論してください」と要請しました。原発直下の活断層問題が本訴訟の最大の争点の一つだと、裁判所が認めた形です。私たちの訴訟は終盤のクライマックスにさしかかったようです。

口頭弁論終了後、兼六園下の北陸会館で報告集会が開催され、原告・サポーター、マスコミ関係者など50余人が参加しました。åʒcɑèùš

次回口頭弁論は5月25日(月)、次々回は7月27日(月)、いずれも午後1時半から同地裁で開かれる予定です。引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

201503-6口弁13chnh

 

※北陸中日新聞 3/6(上)と朝日新聞(同下)
クリックすると拡大します

 

201503-6口弁13ashh

2015年2月10日
by ok
0 comments

大飯訴訟控訴審 第2回口頭弁論

2月9日午後2時より名古屋高裁金沢支部において、関西電力大飯原発3・4号機差止訴訟控訴審の第2回口頭弁論が行われました。
裁判員裁判用の広い法廷だったにもかかわらず、傍聴希望者が80名を超え、傍聴は抽選になりました。志賀廃炉訴訟の原告・サポーターも数多く支援に駆けつけましたが、本HPの「希望者全員が入廷できる見込み」という案内を見て来た人も多く、入廷できなかった方々におわびいたしますm(_ _)m。

法廷では福島原発事故の被害者で、福島原発告訴団の事務局長でもある地脇(ちわき)美和さんが原告意見陳述を行いました。201502-9大飯控訴審口弁② 020hhh
地脇さんは「被ばく者になってはじめて、自らの無知・無関心を猛烈に後悔し、反省しました」と語り、「国も東電も私たちから多くのものを奪い、破壊しておきながら、誰も事故の責任を取らず、正当な賠償を行わず、住民が反対しても汚染地に帰還させ、棄民と難民を生み出しています。責任の所在をあいまいにしたまま原発を再稼働し、海外に輸出するなど、到底許せません」と涙ながらに訴えました。

続いて原告弁護団が新たに提出した準備書面について要約陳述を行いました。
基準地震動の想定手法に根本的な欠陥(既往地震動の平均像をベースに策定)があり、これは新規制基準においても全く是正されていない、という問題をはじめ、多重防護の破綻、欠陥だらけの過酷事故対策、防災計画の不備などについて詳しく主張しました。
被告関西電力は準備書面で「大飯原発に基準地震動を超える地震動が到来することはまず考えられない」と主張していましたが、法廷では原告側の主張にまったく反論しませんでした。原告弁護団が「反論がないのなら、運転差止めでいいですね」と詰め寄る場面もありました。

閉廷後、北陸会館5階大ホールで記者会見と報告集会が開かれました。
201502-9大飯控訴審口弁② 013hh
原告および被告の準備書面、意見陳述書、報告集会(動画)は「福井から原発を止める裁判の会」ホームページ http://adieunpp.com/judge/kousai.html をご覧ください。

第3回口頭弁論は4月15日午後2時から同高裁で行われる予定です。

201502大飯控訴審chnh
北陸中日新聞 2/10

※クリックすると拡大します