志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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2018年1月23日
by ok
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25回目の口頭弁論が行われました

1月22日、志賀原発訴訟第25回口頭弁論が金沢地方裁判所で行われました。
今回はいつもの大法廷ではなく狭い法廷での開催で、傍聴も先着順だったため、事務局メンバーを含め数名が入廷できませんでした。お知らせが直近であったため、多くの原告サポーターのみなさまにご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。

裁判は、ギリギリ一杯の補助椅子に陣取った原告とサポーターであふれかえった中で、原告意見陳述が始まりました。
陳述したのは元教師で現在金沢市議会議員の山本由起子さん。
山本さんは生まれ育った七尾の原風景や米づくり、自然の恵みを語り、ひとたび志賀原発に事故が起ればそんな故郷を失うかも知れないと、この裁判に懸ける思いを述べました。
そして、福島の被災地を巡った調査活動の経験から、「人々から故郷や生業を奪い、家族同然の家畜を殺処分に追い込み、果ては健康や生きる希望までも奪う原発はもはや人類と共存できない」「子どもたちには放射能の危険におびえることなく青空の下で思いきり駆け回り、放射能の心配のない食材ですくすく育ってほしい。この当たり前のことを保障するのは私たち大人の責任です」と訴えました。

前回の口頭弁論で裁判所は、有識者会合の評価書の中にある「今後の課題」(追加調査や資料の提出など6項目)について、これまでの経過と先行きを見てみないと判決は下せないとして、北陸電力にその「工程表」を示すよう求めました。
今回北陸電力は第33準備書面を提出し、「今後の課題」の進捗状況と今後の予定を示しました。その書面および法廷でのやりとりによれば、一通りの調査はすでに終わっていて、調査報告のコメントを受けた再調査の結果も1月中には規制委員会に提出されることがハッキリしました。
私たち原告弁護団は、それらについて学問的に反論するつもりはありません。この裁判は学問的にどちらが正しいか、を争っているのではないからです。
わが国を代表する断層の専門家が敷地の下に活断層があると指摘し、北陸電力はそれを否定する専門家の意見を出してきました。専門家の意見が分かれるようなところに原発を作って、それで安全だと言えますか?裁判所は危険だと明言してください、と私たちは主張しているわけです。
北陸電力が1月中に再調査・再々調査結果を規制委に提出すれば、そう遠くない時期に裁判所にも報告可能で、それで被告の主張立証も尽くされるはずです。原告弁護団は裁判所に次回口頭弁論(3/26)の段階で結審するよう迫りましたが、裁判長は明言を避けました。

口頭弁論終了後、金沢弁護士会館2階ホールで報告集会が開催され、原告・サポーター、弁護団、マスコミ関係者など60余人が参加しました。









・次回口頭弁論…2018年3月26日(月)午後2時~

2017年11月21日
by ok
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証人申請が却下され、結審…大飯控訴審

11月20日、大法廷に入りきれなかった多くの支援者が裁判所正面で「審議を打ち切るな!」「原発より命が大事!」と雨中のシュプレヒコールをあげる中、午後2時より名古屋高裁金沢支部において、大飯原発差止訴訟控訴審の第13回口頭弁論が行われました。

原告側は第34~42の8本の準備書面を提出するとともに、山本孝弘さん(産総研活断層・火山研究の総合主幹…一審で被告が依拠した論文に重大な問題が含まれると指摘)および石井吉徳さん(地下構造の物理探査の専門家…関電の分析結果について、現在主流である三次元探査でなく、古典的な二次元探査であり、合理的でないと主張)のお二人の証人喚問を求めました。
これに対し裁判所は10分間の合議を経た後、いずれの証人も却下し、裁判長は審理の終結を宣言しました。原告の海渡弁護士が裁判官の忌避を申立てましたが、「簡易却下」され、閉廷しました。

その後金沢弁護士会館で行われた記者会見・報告集会で中嶌原告団長は「私は今、言葉を失っている。裁判所は関西電力のサーバント(召使い)に成り下がったのか」と嘆息しました。
また島田弁護団長は「裁判長は安全性に関して何も審査するつもりはないと宣言したようなものであり、フクシマ事故の経験をふまえて二度と原発事故だけは起してはならないという国民の意識をどれだけわかっているのか、怒りをこめて問いかけたい」と訴えました。
※左は朝日新聞(11/21)、右は北陸中日新聞(同)


原告および被告の準備書面、意見陳述書などは「福井から原発を止める裁判の会」ホームページ http://adieunpp.com/judge/kousai.html をご覧ください。

2017年10月3日
by ok
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口頭弁論が行われました

第24回口頭弁論が金沢地方裁判所で行われました。

今回の原告意見陳述は福島からの避難者であり、副団長でもある浅田正文さん。
浅田さんは今年7月に一時帰宅して空間線量を測った際、立入禁止区域(大熊町)より避難指示が解除された自宅(田村市都路町)の方が線量が高かったり、避難指示がなかった福島市内の線量が立入禁止区域とほとんど変わらなかったりしたことにふれながら、今でも第一原発からの距離に基づいてチグハグな指示が出されている実態を指摘、避難生活をしている自分が「自己責任」「過剰避難」と批判される〈やりきれなさ〉など、事故から6年半の実態を訴えました。
そして、裁判の引き延ばしをはかる被告北陸電力の言い分は、フクシマの現実を見ない虚(うつ)ろな主張であり、1999年の臨界事故隠しを見ても、昨年の雨水流入事故を見ても、同社には根本的に安全文化がなく、原発を動かす資格も責任感も倫理観もない、と陳述しました。

今回原告弁護団は裁判所に「即時結審を求める意見書」を提出しました。前回被告北陸電力が主張した「敷地内断層がどの程度ずれ動くことによって重大事故対策が機能しなくなるのか、具体的機序について立証すべきだ」などの主張についてことごとく論破するとともに、判決の機は十分熟しており、何年先になるかもわからない適合性審査の結果を待つことは、司法の役割を放棄するに等しいと主張し、次回期日で結審するよう求めました。

これに対して裁判所は、有識者会合の評価書の中にある北陸電力に対する「宿題」にこだわり、追加調査や資料の提出がどうなっているのか、これまでどういうことをしてきて今後どうなるのかを見てみないと判決は下せないとして、北陸電力にその「工程表」を示すよう求めました。
原告弁護団は裁判所に対して、被告に求める内容をもっと明確にし、書面提出の期限を切るよう主張しました。
最終的に、次回口頭弁論(1/22)の1週間前に北陸電力が「工程表」を提出し、次々回期日(3/26)に裁判所が審理の方針、今後の見通しなどを原告被告双方に伝えることになりました。

3人の裁判官が揃って交代してから半年、前回弁論からも約3ヶ月が経過しました。この間裁判長は原告被告双方から提出された準備書面を読みこなして訴訟の「全体像」を把握し、結審できるかどうか、できないとすれば何が足りないのかを見通した上で具体的な指摘や要請があるのだろう。そう私たちは思っていましたが、裁判の行方は残念ながら未だ不透明だと言わざるをえません。

口頭弁論終了後、金沢弁護士会館2階ホールで報告集会が開催され、原告・サポーター、弁護団、マスコミ関係者など60余人が参加しました。

・次回口頭弁論…2018年1月22日(月)午後2時~、次々回…3月26日(月)午後2時~

左朝日新聞(10/3)
右北陸中日新聞(同)

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