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“座して死を待つ”「避難計画」とは?

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2月10日、金沢訴訟第44回口頭弁論が金沢地方裁判所で行われました。
久しぶりに大雪警報が解除されたものの、みぞれ交じりの空の下、原告・サポーターらは午後1時半に石川門下の白鳥路利家像前に集まり、横断幕やアピール板を掲げて裁判所まで行進しました。

今回の原告意見陳述は、笹川榮子さん。
七尾市田鶴浜町に住む笹川さんは昨年の能登半島地震で自宅が半壊、避難先を二転三転した挙げ句、現在は自宅近くの仮設住宅で暮らしています。
笹川さんは、自宅が志賀原発から5~30kmのUPZ圏内にあり、原発が重大事故を起して緊急事態になったら屋内退避するになっていることについて、「半壊の自宅に閉じこもり、停電・断水が続く中、エアコンは使えず食料も尽きる中、屋内で放射能を浴び続けることは『座して死を待つ』ことです」と指摘しました。
そして自らの被災経験をふまえ、「避難計画は私たちを守れず、原子力防災訓練も役に立たないことがハッキリしました。地震への備えは一にも二にも、志賀原発を運転させないことです」と強く訴えました。

今回被告北陸電力側は準備書面(36)を提出し、原告側の第58準備書面「避難計画の実効性欠如による人格権の侵害」について「反論」しました。また原告の求釈明に対する回答書(2)を提出しました。
これに対して原告弁護団は、有識者会合の結論が覆ったときの規制委員会に提出されていた「敷地内断層ののスケッチ図や写真」が有識者会合の場で提出・説明されなかった理由などについて追及しました。
また金沢訴訟の14年間のうち半分近くの期間が「規制委員会の判断を待つ」ことに無駄に費やされていることを指摘し、次回の口頭弁論で「進行協議」を持つことを求め、裁判所もそれを了承しました。

法廷では以上のやりとりの末、次回の弁論を5月26日(月)14時から開催することを決めて約27分で終りました。

口頭弁論終了後、原告・サポーター、弁護団、報道陣らは隣の金沢弁護士会館会館2階ホールに移って報告集会を開催、マスコミ関係者を含め約40人が参加しました。

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