12月23日、関西電力(大飯、高浜、美浜)、北陸電力(志賀)の差止訴訟に取り組んでいる6原告団、2原告が集まっての初めての交流会が京都市内で開かれました。
原発を止めるという共通の目的を持った裁判闘争ですが、その手法は民事訴訟であったり、行政訴訟であったり、本訴で争う訴訟もあれば、まずは仮処分で争う訴訟もあります。
提訴している裁判所も福井、大津、京都、大阪、名古屋、そして金沢と、広範囲に及びます。
主な争点もそれぞれ違いがあり、志賀は敷地内断層の評価、その他は地震動の評価が中心となりますが、加えて津波や火山の噴火による危険性を争うものや、使用済み核燃料の問題を「命をつなぐ権利」という観点から提起している訴訟もあります。原発違憲論を真正面から取り上げて争う訴訟もあります。さらに老朽原発訴訟あり、ミサイル訴訟ありと、実に多岐に渡ります。
原告一人で争う訴訟もあれば数千人という大原告団を組織しているところもあります。
「志賀原発を廃炉に!訴訟」原告団からは北野進原告団長が参加し、これまでの訴訟の経緯や現状、今後の課題について報告しました。
多くの原告団が集い、相互の取り組みから学び、総体として脱原発社会の実現に向けてパワーアップしていく、このような動きは3.11後の新しい流れといっていいでしょう。
今回は第一回の交流会ということで、それぞれの訴訟の現状報告を中心に、熱心な質疑や意見交換を通じて互いのたかいについて理解を深めることができました。今回はここで予定時間オーバーとなりましたが、各訴訟が抱える運動課題についてより深い意見交換をしていきたいという各参加者の要望を受け、次回以降の継続開催を確認し、閉会しました。
※詳細な報告については交流会呼びかけ団体である京都脱原発訴訟原告団HPをご覧ください。