志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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能登半島地震と志賀原発(1)

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1月1日午後4時10分、能登半島を震源とするマグニチュード7.6、最大震度7の大地震が発生しました。
1月13日(土)午後2時時点で、死者220人(うち災害関連死13人)、安否不明者26人、輪島・珠洲・能登町の15地区で800人近くが孤立しています。加えて、多くの家屋の倒壊や停電、断水など、甚大な被害が明らかになっています。
亡くなられた方に心より哀悼の意を表し、被害に遭われた方々にお見舞いを申しあげます。

こうした中、志賀原発の状況はどうだったのでしょうか?
敷地での震度は5強でしたが、外部電源から電力を受ける変圧器が1、2号機とも破損、2万㍑を超える油が漏れ、海にまで流出しました。外部電源の一部が今も途絶えたままで、全面復旧までに半年以上かかるとのこと。
北陸電力は当初、漏れた油の量を5分の1以下の3,500㍑(2号機)とし、すべて建物内に留まっていると発表しました。
津波についても、「水位の変動はなかった」と説明していたものの、その後約3mの津波が到達していたことがわかりました。また空間線量を測定するモニタリングポストが30km圏の18箇所で測定不能となったことも明らかになりました。

地元住民からは、原発事故の不安や県の避難訓練について、「現実と大きな隔たりがある」との声が寄せられています。
以下は昨年の原子力防災訓練(11月23日)終了後、私たちが発出した抗議声明の一部です。
「訓練では志賀原発敷地外への影響は1か所の道路の寸断のみであり、明らかに地震被害を過小評価している。実際には多くの家屋が倒壊し、下敷きになった住民もいるかもしれない。死傷者も複数発生し、火災発生もありうる。道路の損壊も広範囲に、複数個所に及ぶ。津波被害も発生しているかもしれない。県や志賀町、あるいは周辺市町は地震の災害対策本部を設置しているはずである。消防や警察はこうした事態への対応で奔走している。…原子力災害への対応がどこまで可能か、真剣に検証すべきである」

これは今回の地震のわずか39日前に指摘していたことです!

 

北陸中日新聞(1/6)
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