志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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2023年8月26日
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原子力防災・避難計画で金沢市と意見交換

8月25日、原告団、県平和運動センター、社民党県連、さよなら!志賀原発ネットワークなど5団体から9名が参加して金沢市に質問書を提出し、意見交換を行いました。
目的は志賀原発の事故で避難住民を受け入れる自治体としての課題を明らかにすること。

避難所の運営は地震や洪水など他の災害と基本的に同じと思われていますが、原子力防災固有の課題も数多くあります。
たとえば、避難所の駐車場に何台来ることが想定されているのか、県から全く連絡はないとのこと。地震などで地域住民が避難してくるときは、基本的には徒歩。これに対して能登からの避難では、8割以上が自家用車だと思われますが、県はそういう基本的な調査すらしていません。受け入れ施設によっては、明らかに駐車スペースが足りません。学校の場合は運動場を駐車場として開放すればほぼ対応できますが、昨年末のような大雪となると、受け入れはストップ、道路も渋滞で大混乱必至です。
また、今年の夏のような酷暑の中、避難施設となっている学校の体育館には冷房設備がありません。冷房の効いた寝室で寝ていた人が、蒸し風呂のような体育館で何週間も過ごせるとは到底思えません。
こうして雪害時、そして猛暑時は原子力防災は破綻(はたん)してしまいます。

避難退域時検査を通過せず、直接避難所へ来る住民もいると思われますが、県はその対応を考えていません。混乱するのは現場です。避難住民の被曝(ひばく)だけでなく受付担当者の被曝、汚染のリスクも想定しなければなりません。
私たちの住民アンケートによると、UPZ(5~30キロ圏)の住民の中には、避難指示前に避難を開始する住民も3割近くいると思われます。避難所の開設は避難指示を受けてからとなっており、多くの避難住民が金沢市内を彷徨(さまよ)うことになります。避難計画が策定されているからOKとは到底なりません。

今回初めて受入れ自治体を訪問し、現時点で対応できない課題が数多く残っていることがわかりました。これらは金沢市だけではなく、白山市や津幡町、能登町や輪島市、珠洲市などの自治体にもほぼ共通する課題だと思われます。(北野 進)

2023年8月22日
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放射能汚染水放出に対する抗議声明

福島第一原発の敷地内に貯まり続けている「処理水」=放射能汚染水について、政府は22日関係閣僚会議を開き、24日から海洋放出を始めることを決定しました。
原告団は県平和運動センターや原水禁、社民党、さよなら!志賀原発ネットワークと連名で抗議声明を発出しました。

2023年8月20日
by ok
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汚染水放出に対する緊急アクション

8月19日、原告団は石川県平和運動センターや社民党石川県連、さよなら!志賀原発ネットワークなど4団体とともに「ストップ放射能汚染水!!緊急アクション」を実施しました。
午後1時半、金沢市武蔵ヶ辻の「近江町交流プラザ集会室」に集まったのは各団体の構成メンバーや市民ら約90名。用意した座席が足りなくなり、急遽イスを追加して対応しました。

第一部は汚染水問題の学習会。東京から来ていただいたNPO法人原子力資料情報室共同代表の伴 英幸さんが「海洋放出の問題点」と題して、海洋放出がダメな理由を徹底解説しました。
この8月下旬にも、政府と東京電力は取り除くのが困難な放射性物質が残っている汚染水をALPS処理し希釈して海洋放出=海洋投棄する方針です。「関係者の理解なしには、いかなる処分も行なわない」という文書による約束を反古にし、福島県漁連をはじめ全国各地、近隣諸国や太平洋諸国からの反対の声を無視して強行しようとしています。
私たちはこの学習会で、汚染水が発生するメカニズムや、政府が海洋放出する方針を決定した経緯、そしてトリチウムの生体濃縮の可能性や内部被曝の危険性について学びました。また地下水や雨水の浸入を止めて大型タンクに保管する案や、モルタルで固化するなどの代替案があり、海洋放出以外にも汚染水処理の手段があることを知りました。
集会では最後に、原告団の笹川榮子さんが「集会アピール」(下記参照)を提案、満場の拍手で承認されました。

学習会を終えた参加者は午後3時40分から、近江町市場前の交差点で「街頭リレートーク」を行ないました。マイクを握った有志が数分のトークをつないで海洋放出の問題点や危険性を訴え、他のメンバーは横断幕やメッセージボードを掲げ、「処理水」=汚染水の海洋放出に反対するチラシを配布して行き交う市民や買い物客にアピールしました。