12月24日、福井地裁(林潤裁判長)は関西電力高浜原発3、4号機について、再稼働を禁じた4月の仮処分決定を取り消しました。
4月の決定(樋口英明裁判長)では、「原子力規制委員会が策定した新規制基準は緩やかにすぎて合理性を欠き、適合しても安全性は確保されない」としていましたが、今回は「新規制基準は最新の科学的知見に照らし、不合理な点はない」と正反対の判断を示しました。
また同時に審理していた大飯原発3、4号機の運転差止めを求めた仮処分についても、「再稼働が差し迫っているとは言えない」として申立てを却下しました。
まるで安倍政権の再稼働路線を追認し、関電の主張をコピーしたような決定は、3.11福島原発事故を防げなかった昔の司法判断に逆戻りしたかのようです。
上は北陸中日新聞(12/25)、左は朝日新聞(同)
※クリックすると拡大します