映画拝見いたしました。大変中身の濃い立派な出来だと思いました。
2時間15分があっという間でした。今まで疑問に思っていた問題が霧が晴れるように理解できました。原子力ムラがマスコミに流す年間500億円を超す金の力で、世論を操作していることは承知していましたが、政、官、業、ひっくるめて一国の総理すら操り人形のようにとり込んでいる現状に唖然とするしかありません。そんな暗い気持になりかけたときに、大飯原発の稼働差し止め訴訟で勝利を勝ち取った映像に思わず涙しました。もう最後の砦はここしかないと思いました。
4年前の原発事故を目の当たりに経験しているにもかかわらず、いま、政府、自治体は原発立地区域30km圏内の住民に避難訓練を実施しています。
こんなナンセンスなことはありません。
安全神話は崩れましたよ/原発を再稼働しますよ/また福島のような事故が起こりますよ/避難して安全な所へ逃げてくださいよ/命さえ助かればいいでしょう/あとはどうなときゃ~なろたい、ですよ!
福島の被災者の窮状を見ていないのか、もう、忘れてしまったのかそれとも”ばか”なのか?私は悲しんでいます。日本人は我慢強いのか、懲りないのか、忘れっぽいのか、お上の言うことにはハイハイと従う国民性が100年たっても抜けきらないのか。
少なくとも、我々の代で作ってしまった、財政赤字、原子炉に放射性廃棄物の処理、廃炉の負担などの負の遺産を子や孫の代にまで負わせることはできません。
今現在、心配事が2つあります。1つは学校教育の場で子どもたちに原発問題を正しく教えているだろうか?ということと、2つ目は三権分立がしっかり守られて、法曹界が原子力マネーに汚染されないか?ということです。杞憂に過ぎればいいのですが…
お願いがあります。この映画をDVD化していただきたいと思います。小生の知人、友人に広めて賛同を得て、サポーターに加わってもらおうと思います。
2015年2月15日 「日本と原発」上映会in珠洲
能登町Kさん(78歳)