志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団ホームページ

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廃炉裁判―第2回口頭弁論

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12月14日、志賀原発の運転差止め・廃炉を求める訴訟の第2回口頭弁論が金沢地方裁判所で開かれました。
地裁に向かう原告らこの日は午後1時20分に開廷され、最初に原告の常盤亜左子さんが意見陳述を行いました。常盤さんは金沢市内の小学校教師です。彼女は昨年夏、自分が担任している1年生のクラスに福島県から避難し転入してきた児童のことを話しました。その子が徐々に友だちを増やし、学校で元気よく遊び、はじけるような笑顔を見せるようになったこと。児童の中1の兄が、祖父母や友だちと離れたくないと避難をいやがり、今も避難してきたことを金沢の友だちに隠していること。また児童の両親から聞いた話として、通学路の放射線量が高いのに除染が進まない現実や、地元に仕事がありお客さんがいるから、避難したくてもできない身内の状況など、「家族がそれぞれにやり場のない悲しみや苦しさをこらえて、子どもたちのために最善の策と考えて石川に避難してきた」様子を伝えました。
そして「今勇気をもって原発を捨て去り」、すべての子どもに「目に見えない放射能に脅かされることのない、普通の子どもの生活を送らせてあげてほしい」と訴えました。
続いて中田弁護士が「第4準備書面」(安全指針の欠陥)について要約陳述しました。その中で中田さんは、福島第一原発の事故では原発を冷やすことも放射性物質を閉じ込めることもできず、安全指針類(耐震審査指針、立地審査指針、安全評価指針ほか)が機能しなかったことを指摘し、志賀原発もこれらの指針に基づいて設置・運転許可がなされている以上、安全性は確保されていないことを明らかにしました。
最後に岩淵弁護士が、「第3準備書面」(原子力ムラに歪められた安全基準・審査)を要約陳述しました。岩淵さんは原子力ムラの閉鎖性や利権構造を具体的に指摘し、彼らによって安全基準や安全審査の内容が歪められていることを暴露しました。たとえば、原発の設置許可申請が国の安全審査で却下されたことは一度もなく、その背景には、審査の経過が原子力ムラの委員によって逐一電力会社に漏らされ、合格するまで何度も「追加補正」を提出させる「出来レース」ともいうべき実態がありました。志賀原発の「典型的な活断層」(今泉東北大学院教授)が三度にわたって見逃されたのも、こうした歪められた「安全審査」の結果と見るべきだ、と主張しました。
終了後、北陸会館5Fホールで報告集会が開かれ、原告・弁護団、サポーター、マスコミ関係者など60余名が参加しました。

朝日新聞 12/15 北陸中日新聞 12/15

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